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新しいUIをプレビュー実装した「Android Studio Giraffe」(2022.3.1)がリリース

「Android Studio Giraffe」(2022.3.1)

 米Googleは7月25日(現地時間)、「Android Studio Giraffe」(2022.3.1)を安定版としてリリースした。「Android Studio」にはAから順に動物の名前が愛称として付けられているが、本バージョンでは「キリン」が採用されている。

「Android Studio Giraffe」のユーザーインターフェイス

 「Android Studio Giraffe」では「IntelliJ」プラットフォームがv2022.3.1へアップグレード。「New UI」と呼ばれる新しいルックアンドフィールがプレビュー機能として利用できるようになった。

 再設計されたテーマは視覚的な複雑さを軽減し、普段使う基本的な機能へすばやくアクセスできるように設計されている。もちろん、必要に応じてより高度な機能を展開することも可能だ。

再設計されたテーマ

 「New UI」は[File]-[Settings]ダイアログで有効化可能(既定は無効)。設定を反映させるには「Android Studio」の再起動が必要だ。

「New UI」は[File]-[Settings]ダイアログで有効化可能

 そのほかにも、以下の変更が行われている。

  • 新しい診断&バグ報告ツール
  • デバイスエクスプローラーを「New UI」に合わせて更新
  • コンポーザブルをほぼリアルタイムで更新できる「Live Edit」。アプリをわざわざ再デプロイしなくても、実行中のデバイス上でコンポーザブルを編集し、UIの変更を確認できる
  • アニメーションサポートの拡充。多くのCompose APIを追加でサポートしたほか、新しいピッカーが追加され、列挙型やブール型以外のステートを設定できるように。サポートされているすべてのCompose Animation APIで、再生、一時停止、スクラブ、スピードコントロールが可能
  • 「Android SDK」アップグレードアシスタント
  • 「Gradle」ビルドスクリプトで「Kotlin DSL」を公式にサポート。「Jetpack Compose」によるUIを含むプロジェクトコードで「Kotlin」がデフォルト言語として使用される
  • TOMLベースの「Gradle」バージョンカタログを実験的にサポート
  • 予期しない依存関係のダウンロードが同期のパフォーマンスに悪影響を及ぼしていないかを知るため、「Gradle」同期ツールウィンドウに依存関係のダウンロードに費やされた時間の要約とリポジトリごとのダウンロードの詳細ビューを追加
  • アプリごとの自動言語サポート
  • 現在作業中のモジュールだけをビルドするオプションをツールバーボタンに追加

 「Android Studio」はWindows/Mac/Linux/Chrome OSに対応しており、現在Android開発者向けのサイト「Android Developers」から無償でダウンロード可能。Windows版向けは64bit版のWindows 8以降で利用できる。

すでに利用中の場合は、更新機能でアップデートが可能

ソフトウェア情報

「Android Studio」Windows向け安定版
【著作権者】
Google LLC
【対応OS】
64bit版のWindows 8以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2022.3.1(23/07/25)