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2023年8月のAndroidセキュリティ更新、「Critical」な脆弱性は計4件

デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用を

Androidにセキュリティアップデート

 米Googleは8月7日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

セキュリティ更新プログラムレベル「2023-08-01」

 Android OSのセキュリティ更新プログラムには「2023-08-01」と「2023-08-05」という2つのセキュリティレベルがあり、「2023-08-01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセットとなっている。修正範囲に制限を設けることで、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮したものだ。

 「2023-08-01」は以前に修正された問題に加え、新たにAndroid Runtimeで1件、Frameworkで17件、Media Frameworkで1件、Systemで13件の脆弱性が修正された。一部の修正は「GooglePlay」システムのアップデート(Project Mainline)でも提供されるため、OSのセキュリティアップデートがなくても対処可能となっている。

 なかでもSystemコンポーネントの脆弱性(CVE-2023-21273)は、追加の実行権限を必要とせずにリモート(近接/隣接)でコードを実行される可能性があり、とくに警戒が必要。深刻度も最高の「Critical」と評価されている。

 また、Media Frameworkの任意実行の脆弱性(CVE-2023-21282)も深刻度が「Critical」と評価されており、できるだけ早い対策が必要だ。

セキュリティ更新プログラムレベル「2023-08-05」

 「2023-08-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2023-08-01」での修正に加え、Kernelで2件、Arm componentsで1件、MediaTek componentsで1件の脆弱性が解決されている。深刻度の評価は最高で「Critical」。

 Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも、深刻度「Critical」1件を含む多くの問題が修正されている。