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Androidに任意コード実行の「致命的」な脆弱性が3件 ~2023年9月のセキュリティ更新

デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用を

Androidにセキュリティアップデート

 米Googleは9月5日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

セキュリティ更新プログラムレベル「2023-09-01」

 Android OSのセキュリティ更新プログラムには「2023-09-01」と「2023-09-05」という2つのセキュリティレベルがあり、「2023-09-01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセットとなっている。修正範囲に制限を設けることで、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮したものだ。

 「2023-09-01」は以前に修正された問題に加え、新たにFrameworkで6件、Systemで14件の脆弱性が修正された。一部の修正は「Google Play」システムのアップデート(Project Mainline)でも提供されるため、OSのセキュリティアップデートがなくても対処可能となっている。

 なかでも、深刻度が「Critical」と評価されたSystemの脆弱性3件には要注意。いずれも任意コード実行(RCE)に繋がる可能性があり、できるだけ早い対策が必要だ。

セキュリティ更新プログラムレベル「2023-09-05」

 「2023-09-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2023-09-01」での修正に加え、Qualcomm componentsで3件の脆弱性が解決されている。深刻度の評価は最高で「High」。

 Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも、深刻度「Critical」1件を含む、多くの問題が修正されている。