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「Android 15」の開発が始動 ~初のデベロッパープレビューが公開

プラットフォーム安定化は6月、最終リリースは今夏以降

Google、「Android 15」の開発者プレビューを初公開

 米Googleは2月16日(現地時間)、「Android 15」の開発者プレビューを初公開した。6月のプラットフォーム安定化まで、さまざまな機能の追加・変更・削除が試みられる。最終リリースは例年通り、今夏以降となる見込み。

プラットフォーム安定化は6月、最終リリースは今夏以降

 「Android 15」では生産性向上のためのプラットフォーム改善を継続しつつ、優れたメディアエクスペリエンスを生み出し、バッテリーへの影響を最小限に抑え、アプリのパフォーマンスを最大化し、ユーザーのプライバシーとセキュリティを保護する新機能を、さまざまなデバイスラインナップで提供する。具体的には、以下の改善が投入される予定。

  • Android ADサービスを拡張機能レベル10に引き上げ、最新バージョンの「プライバシー サンドボックス」をAndroidへ組み込む。効果的な広告とプライバシー保護を両立
  • 健康とフィットネスデータを管理・共有する「Health Connect by Android」など、「Android 14 extensions 10」を統合
  • Linuxカーネルの「fs-verity」機能を活用する新しいAPIを「FileIntegrityManager」に。ファイルのカスタム暗号化で改竄や破損チェックが容易になり、セキュリティが向上
  • 部分的な画面共有。デバイスの画面全体ではなく、アプリの一部分だけキャストしたり、録画できる
  • アプリからのカメラコントロールを強化
  • バーチャル「MIDI 2.0」デバイス
  • ゲームなどパフォーマンスを重視するアプリでデバイスの電源状態や発熱状態を直接やり取りできる「Android Dynamic Performance Framework」(ADPF)への投資を継続
  • OpenJDK APIの改善。NIO バッファ、ストリーム、セキュリティなど強化。「Android 12」以降なら、OSをアップグレードしなくてもランタイム更新により改善の恩恵を受けられる

 「Android 15」開発者プレビューは、「Pixel 6」以降のデバイスにシステムイメージを書き込むか、「Android Studio」のシミュレーターで64bitのシステムイメージを動作させることで体験できる。開発環境は「Android Studio Jellyfish」(プレビュー版)以降が推奨。あくまで開発者向けであるため、一般ユーザーは春頃にリリースされる見込みのベータ版を待つのがおすすめだ。