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「Claude 3.5 Sonnet」のプロジェクト機能が強化

社内資料をアップロードして学習させることなどが可能に

「Claude 3.5 Sonnet」のプロジェクトにおける機能強化

 米Anthropicは6月26日(現地時間)、AIモデル・AIチャットボット「Claude 3.5 Sonnet」において、プロジェクトにおける機能強化を発表した。対象はClaude.ai ProプランおよびClaude.ai Teamプランの各ユーザー。

 今回の機能強化では、スタイルガイド、コードベース、インタビューの記録、過去の成果といった社内のリソースに基づき、「Claude」の成果物をプロジェクトとして整理し、チームメンバーと共有できるようになった。「Claude」がこれらの情報を基に回答するため、マーケティングチームのようにメールを書いたり、データアナリストのようにSQLクエリを書いたりといった専門的なタスクを支援可能。

 1つのプロジェクトには200Kトークンのコンテキストウィンドウが含まれ、これは英文で500ページの書籍に相当するという。これにより、AI導入初期にある、ユーザーの行動履歴などが十分に蓄積されず、回答精度が低下する「コールドスタート問題」を防ぐことが可能。

社内資料をアップロードし、学習させることができる

 また、プロジェクトごとに「Claude」の回答スタイルなどをカスタマイズできる。例えば、フォーマルな口調で回答するように指示したり、特定の役割などの観点から質問に答えさせることが可能だ。

回答スタイルをカスタマイズできる

 さらに、コードスニペット、テキストドキュメント、グラフィックス、図、Webサイトのデザインなどのコンテンツを生成する「Artifacts機能」を機能プレビューとして公開。「Claude」での表示や編集、構築をサポートし、「Claude」との連携を円滑に行うことが可能。とくに、開発者向けのコーディング機能を重点的に強化しており、コードウィンドウが大きくなったほか、レビューを効率化するフロントエンドのライブプレビューが提供される。

フロントエンドのライブ プレビューを提供

 このほか、Claudeとの会話内容の一部を、ほかのメンバーと共有することもできるようになった。

Claudeとの会話内容の一部を、ほかのメンバーと共有できる