ニュース

WSL環境の構築も簡単に ~Microsoftの開発ダッシュボードアプリ「Dev Home」v0.16

アプリ開発環境の構築、管理、ワークフローの監視、パフォーマンス追跡までを一元化

開発者向けのダッシュボードアプリ「Dev Home」

 米Microsoftは7月19日(日本時間)、「Dev Home」v0.16をリリースした。今回のアップデートでは、実験的機能を卒業したばかりの[Environment](環境)ページが新たに「Windows Subsystem for Linux」(WSL)へ対応した。

 「Dev Home」は、開発者向けのダッシュボードアプリ。拡張機能でウィジェットや機能を追加できる仕組みになっており、「GitHub」リポジトリで進行中のタスクを一覧したり、デバイスのリソース使用状況(CPU使用率、メモリ使用量など)を表示したりと、ワークフローの監視から開発デバイスのパフォーマンス追跡までを一元化できる。

「Dev Home」の[Environment]ページ。アプリ開発環境の構築と管理が可能

 「Dev Home」の[Environment]ページは、アプリ開発に必要な環境を構築するためのセクション。これまでも「Hyper-V」の仮想マシン(VM)などを作成できたが、本バージョンではLinuxディストリビューションをセットアップした「WSL」環境を構築できるようになった。「Microsoft Store」にある膨大なアプリのなかから目的のWSLパッケージを探し出す手間を省くことができるのがうれしいポイント。コマンドラインに慣れていないユーザーにとってもおすすめだ。

環境の選択。「Hyper-V」のほかに「Windows Subsystem for Linux」(WSL)が選択可能に
WSLディストリビューションを選択。「Microsoft Store」を探し回るより簡単だ
最終確認画面
環境の作成が開始
「ターミナル」が開き、セットアップが実行される

 そのほかにも、[Windows のカスタマイズ]ページで[仮想化機能の管理]、[一般的なシステム設定]が利用可能になった。[一般的なシステム設定]ページでは「MAX_PATH」を超える長いパス、タスクバーの「タスクの終了」(End Task)機能を有効化できる。

[Windows のカスタマイズ]ページ

 「Dev Home」はWindows 11を開発者向けにセットアップすれば、標準でインストールされる。インストールされていない場合は、「Microsoft Store」から無償で入手することも可能だ。

ソフトウェア情報

「Dev Home」
【著作権者】
Microsoft
【対応OS】
Windows 11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.16(23/11/22)