Windows Insider Preview

「タスク マネージャー」不要? タスクバーの右クリックからプロセスを殺す機能

開発者向け、プレビュー版「Windows 11」でテスト中

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

 アプリが無反応になり、タスク(プロセス)ごと終了しなければならなくなった――昔に比べるとずいぶん減りはしましたが、今でもときどきありますよね。そんなときは通常、「タスク マネージャー」を起動してアプリのプロセスを探し、終了させるという手順をとると思いますが、これもなかなか面倒です。

 そこでプレビュー版「Windows 11」では、タスクボタンの右クリックメニューからタスクを終了させる機能「End Task」がテスト中です。

タスクバーの右クリックメニューに当該アプリのタスクを終了する機能

 ただし、一般のユーザーがカジュアルに使ってしまうとデータ損失などのトラブルを招きかねないためか、あくまでも開発者向けの機能として位置付けられています。初期設定では無効になっており、利用したい場合は[システム]-[開発者向け]設定ページで明示的に有効化しなければなりません。

[システム]-[開発者向け]設定ページで明示的に有効化

 とはいえ、登場当初は[開発者モード]オプションを有効化しないと利用できなかったので、それが不要になった分、便利になったといえます。

 この変更は米国時間8月18日にリリースされたBuild 22631.2199(Beta)にまで実装済み。大きな問題がなければ、Release Previewチャネルや製品版にも導入されるでしょう。

 現行の製品版「Windows 11」の場合、[開発者向け]設定ページは[プライバシーとセキュリティ]以下にあります。

現行の製品版「Windows 11」の場合、[開発者向け]設定ページは[プライバシーとセキュリティ]以下に

 Windows 10がリリースされた当初、ここでメインとなるオプションは[開発者モード]でした。このオプションはアプリ開発の都合上、有効にする必要があるのですが、システムのセキュリティレベルが下がってしまうというデメリットもあります。そのため、一般ユーザーの利用は推奨されず、“セキュリティに関連する設定項目”とカテゴライズされていたのは当然の措置といえるでしょう。

 しかし、「End Task」のような便利機能も含まれるようになった結果、少しカテゴライズに違和感が生じてきました。そのため、プレビュー版では[システム]以下へ移設されています。