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定番の楽譜用フォント「Chaconne」のSMuFL対応版が発売へ ~「Dorico」でも利用可能

ジャズやポップス、バロック音楽、コンテンポラリーなど多様なジャンルの額で利用可能

「Chaconne」のSMuFL対応版が発売へ

 (株)ストーンシステムは10月10日、楽譜用フォント「Chaconne」のSMuFL(Standard Music Font Layout)対応版「Chaconne Ex」を10月31日に発売すると発表した。

 「Chaconne」は、日本の出版楽譜でデファクトスタンダードとなっている、標準的な音楽記号をデザインしたフォント。元々は、先日開発終了がアナウンスされた定番楽譜作成ツール「Finale」の日本語版のために制作された。ジャズやポップス、バロック音楽、コンテンポラリーミュージックなど多様なジャンルの楽譜で利用可能だ。

「Chaconne Ex」で作成した楽譜。楽譜作成ツールには「Dorico」を使用している

 一方SMuFLは、従来の音楽記譜法で必要とされる何千もの音楽記号をUnicodeの基本多言語面の私的使用領域にマッピングする仕様。「Finale」を始め、さまざまなツールに採用されており、SMuFL準拠フォント同士であれば、フォントを変更しても楽譜内の記号が変わったり、文字位置やレイアウトが崩れる心配がない。

 「Finale」の移行先として推奨されている「Dorico」でもサポートされており、「Dorico」のデフォルトフォント(「Bravura」)を使って作成した楽譜のフォントを、「Chaconne Ex」に切り替えても問題なく利用できるという。

「Dorico」の「Bravura」フォントを「Chaconne Ex」に変更しても問題なく利用可能