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『The End of Finale』 ~定番楽譜作成ツール「Finale」の開発が終了

代替ツールとしてSteinbergの「Dorico」を推奨、移行割引も実施

「Finale」の開発が終了

 米MakeMusicは8月26日(現地時間)、楽譜作成ツール「Finale」の開発が終了したと発表した。

 「Finale」は、35年の歴史を持つ定番の楽譜作成ツール。楽譜のレイアウトや記号の配置を細かくカスタマイズできるのが特長で、印刷品質の高さや出力フォーマットの豊富さでプロの作曲家からも強い支持を受けてきた。一方でフリー版の「Finale NotePad」も用意されており、アマチュアからプロフェッショナルまで幅広いユーザーに使われている。

 開発終了に伴い、すでにMakeMusic eStoreで「Finale」の購入やアップグレードはできなくなっており、2025年8月にはサポートも終了する。ただし、現在もインストーラーのダウンロードおよび認証は可能だ。「Finale NotePad」も引き続きダウンロードできる。

 MakeMusic社によると、OSの進化や技術の進歩に対応するため「Finale」のコードは膨大になり、ユーザーに付加価値を提供するのが困難になったため、開発終了に至ったとのこと。同社は、「Finale」の遺伝子を継ぐ代替ツールとしてSteinberg社の「Dorico」を推薦しており、「Finale」から「Dorico Pro 5」へ移行するユーザーのために特別割引を用意している。