REVIEW(12/06/07)

音源内蔵・タブ譜の作成もできる無償の楽譜作成ソフト「Finale NotePad 2012」

楽譜を再生する際に人間のようなニュアンスと表情をつけて再生する機能を備える

「Finale NotePad 2012」「Finale NotePad 2012」

 「Finale NotePad 2012」は、定番の高機能楽譜作成ソフト“Finale”シリーズのフリー版。Windows XP/Vista/7および同64bit版に対応するフリーソフトで、現在“Finale”シリーズの公式サイトからダウンロードできる。

 通常の五線譜のほか、ギターやベース用のタブ譜、ドラムセットやパーカッション用の楽譜も作成可能。また、演奏のニュアンスを伝えるスタッカートやスラーといったアーティキュレーション記号や強弱記号などが豊富に用意されているほか、歌詞を入力することもでき、多彩な譜面を作成できる。

アーティキュレーション記号の入力ダイアログアーティキュレーション記号の入力ダイアログ

強弱記号の入力ダイアログ強弱記号の入力ダイアログ

“スコア・マネージャー”ダイアログ“スコア・マネージャー”ダイアログ

 さらに、128種類以上の音色を備えた仮想音源を内蔵しており、ノートPCなどにインストールしておけば、出先で思いついたメロディーを入力して音を確認することが可能。また、楽譜を再生する際に人間が演奏しているようなニュアンスと表情をつけて再生する“Human Playback”機能を備えている。そのほか、パートごとの音色を簡単に選択できる“スコア・マネージャー”ダイアログも備えている。

 楽譜を作成する際は、まず曲名や作曲者、使う楽器、拍子と調号をウィザード形式で設定する。ただし、フリー版のため五線やタブ譜などを8本までしか追加できない制限がある。入力方法は、譜面上のクリックのほか、音の長さを選択してMIDI鍵盤などで音の高さを入力するステップ入力、音の長さと高さをPCのキーボードから選択するキーボード入力が利用可能。

【著作権者】
MakeMusic, Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/XP 64/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2012.r2(12/05/28)

(長谷川 正太郎)