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無償のカラーピクセルフォント「珊瑚」が公開 ~使い方次第でさまざまな表現が楽しめる

制作は「たぬき油性マジック」などで知られるたぬき侍氏

「珊瑚」v1.00

 ディスプレイのサブピクセルレンダリングを参考にデザインされたカラーフォント「珊瑚」が、10月25日に公開された。ひらがな・カタカナ・アルファベット・記号・第二水準漢字及びIBM拡張漢字を含む漢字6,722文字など、全7,295文字を収録したフリーフォントで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 「珊瑚」(Sango)は、四角いドットで構成される「ピクセルフォント」と呼ばれるスタイルを採用したフォント。レトロゲームやデジタル感を強調したいケースにピッタリだ。制作は「たぬき油性マジック」などで知られるたぬき侍氏。

 特徴は、各ピクセルにカラー情報が追加されていること。液晶モニターでみられるアンチエイリアス処理のような見栄えが実現されており、従来のピクセルフォントとはまた違う趣になっている。カラー情報には透明度も設定されているので、配置したときに輪郭が浮くような不自然な状態(いわゆるフリンジ)も、淡い色の背景であれば発生しにくくなっているという。

「Illustrator」のアピアランスで処理をかけた例(作者サイトより引用)。さまざまな表現が楽しめる
小さいときは読めるのに、拡大すると読めなくなる不思議なグリフも

 ライセンスは比較的縛りの緩い「SIL Open Font License 1.1」で、個人利用・商用にかかわらず無償。フォントファイル単体での販売が禁止されていることを除けば、Webサイトやアプリ、ゲームへの埋め込み、派生フォントの開発も自由だ。

 なお、カラーフォントはOpenType-SVG形式とCOLR/CPAL形式が用意されているが、現時点で対応アプリが限られている点には注意したい。

OpenType-SVG形式を「Microsoft Word」で利用した様子

ソフトウェア情報

「珊瑚」
【著作権者】
たぬき侍 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.00(24/10/25)