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「Git for Windows」v2.49.0が公開 ~「name-hash v2」でパック処理を高速化・サイズ削減

本バージョンより基本、x64/Arm64のみの提供に

「Git for Windows」v2.49.0が公開

 分散型バージョン管理システム「Git」のWindows版「Git for Windows」が3月17日(日本時間)、v2.49.0へとアップデートされた。v2.48.1からの変更点は、以下の通り。

  • 「Git」v2.49.0への更新
  • 「OpenSSH」v9.9.P2への更新
  • 「PCRE2」v10.45への更新
  • これまで実験的機能という扱いだった「--full-name-hash」オプションは、「--name-hash-version=2」として「Git」に採用。正式な機能になった
  • 「backfill」コマンドが「Git」に採用される。ただし、「--batch-size=<n>」オプションは「--min-batch-size=<n>」に名前が変更されているので注意

 「Git 2.49」で採用された「name-hash v2」(--name-hash-version=2」)は、「Git」が内部で利用するパックファイル(packfile)の処理が高速化されるほか、パックの全体的なサイズも大幅に削減できる。たとえば、Microsoftの「Fluent UI Web」に新しいハッシュ関数を使用すると、再パックにかかる時間は96秒以下から34秒以下に短縮され、パックのサイズは439MiBからわずか160MiBにまで縮小される。

 「Git for Windows」はWindows 8.1以降に対応しており、現在「git-scm.com」などから無償でダウンロード可能。32bit版のインストーラー(i686)やtar.bz2形式の「PortableGit」の提供は終了し、基本的にx64/Arm64のみの提供となっている(「MinGit」のみ32bit版の提供が2029年4月まで継続される)。

 また、「Git for Windows」の「git svn」サポートも今後数カ月をかけて段階的に廃止されるので注意したい。

ソフトウェア情報

「Git for Windows」
【著作権者】
Git Project
【対応OS】
Windows 8.1以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.49.0(25/03/17)