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マージエンジンを刷新した「Git 2.50」がリリース ~「Git for Windows」も追随
「Perl」依存の削除も進む
2025年6月17日 13:12
分散型バージョン管理システム「Git」のWindows版「Git for Windows」が6月17日(日本時間)、v2.50.0へとアップデートされた。v2.49.0からの変更点は、以下の通り。
- 「Git」v2.50.0への更新
- 「MinTTY」v3.7.8への更新
- 「OpenSSH」v10.0.P1.への更新
- 「cURL」v8.14.1への更新
- 「Cygwin」v3.6.3ベースの「MSYS2」ランタイムへの更新
前バージョンで混入した機能後退(リグレッション)なども解決されているとのこと。
「Git 2.50」では、以下の改善が導入されている。一部は「Git for Windows」にも恩恵がある。
- 複数の「cruft」パックを扱う際のコマンドラインを改善
- インクリメンタルマルチパック到達可能性ビットマップ。大規模リポジトリの処理効率を向上
- 「recursive」と呼ばれる「Git」の古いマージエンジンをゼロから書き直した「ORT」(Ostensibly Recursive’s Twin)で完全に置き換え。大幅に高速化されただけでなく、保守性が向上
- テストスイートとドキュメントツールチェーンの依存関係から「Perl」を削除
「Git for Windows」はWindows 8.1以降に対応しており、現在「GitHub」のリリースページから無償でダウンロードできる。公式サイト「git-scm.com」などからも入手可能となる見込みだ。
ソフトウェア情報
- 「Git for Windows」
- 【著作権者】
- Git Project
- 【対応OS】
- Windows 8.1以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.50.0(25/06/17)