ニュース

マージエンジンを刷新した「Git 2.50」がリリース ~「Git for Windows」も追随

「Perl」依存の削除も進む

「Git for Windows」v2.50.0が公開

 分散型バージョン管理システム「Git」のWindows版「Git for Windows」が6月17日(日本時間)、v2.50.0へとアップデートされた。v2.49.0からの変更点は、以下の通り。

  • 「Git」v2.50.0への更新
  • 「MinTTY」v3.7.8への更新
  • 「OpenSSH」v10.0.P1.への更新
  • 「cURL」v8.14.1への更新
  • 「Cygwin」v3.6.3ベースの「MSYS2」ランタイムへの更新

 前バージョンで混入した機能後退(リグレッション)なども解決されているとのこと。

 「Git 2.50」では、以下の改善が導入されている。一部は「Git for Windows」にも恩恵がある。

  • 複数の「cruft」パックを扱う際のコマンドラインを改善
  • インクリメンタルマルチパック到達可能性ビットマップ。大規模リポジトリの処理効率を向上
  • 「recursive」と呼ばれる「Git」の古いマージエンジンをゼロから書き直した「ORT」(Ostensibly Recursive’s Twin)で完全に置き換え。大幅に高速化されただけでなく、保守性が向上
  • テストスイートとドキュメントツールチェーンの依存関係から「Perl」を削除

 「Git for Windows」はWindows 8.1以降に対応しており、現在「GitHub」のリリースページから無償でダウンロードできる。公式サイト「git-scm.com」などからも入手可能となる見込みだ。

ソフトウェア情報

「Git for Windows」
【著作権者】
Git Project
【対応OS】
Windows 8.1以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.50.0(25/06/17)