NEWS(09/10/16 16:39)
「PowerShell」v2の機能を拡張するモジュールパック「PowerShell Pack」が公開
“WPF”のGUIをコマンドで操作する「WPK」など10個の便利なモジュールを同梱
「Windows PowerShell」の機能を拡張するモジュールパック「PowerShell Pack」が、15日に公開された。「Windows PowerShell」v2に対応しており、編集部にてWindows Vista上の「Windows PowerShell」v2 RC(リリース候補)版で動作を確認した。現在、マイクロソフトが運営する開発者向けWebサイト“MSDN Code Gallery”からダウンロードできる。
「PowerShell Pack」は、「Windows PowerShell」をより便利に利用するためのモジュール集で、含まれるモジュールは以下の10個。
- 「WPK」: “WPF”を利用したユーザーインターフェイスをコマンドで作成
- 「TaskScheduler」: スクリプトからタスクスケジューラーを管理
- 「FileSystem」: ディスクの空き容量をチェックしたり、ファイルやフォルダの監視、重複ファイルのチェックなどを行う
- 「IsePack」: スクリプトを色分けしてHTML形式でコピーする“Copy-ColoredHTML”コマンドなど、便利な35個のコマンドを「Windows PowerShell ISE(Integrated Scripting Environment)」へ追加
- 「DotNet」: システムにロードされた.NETの型を検索する開発支援コマンド
- 「PSImageTools」: 画像のメタデータを取得したり、拡大縮小・回転・切り取りなどの編集を行う
- 「PSRSS」: RSSフィードをスクリプトで扱う
- 「PSSystemTools」: システムやハードウェアの情報を取得
- 「PSUserTools」: OS内のユーザーやその権限に関する情報をチェック
- 「PSCodeGen」: “PowerShell”スクリプトからC#のコードやWindows APIを利用したコードを生成
利用するには、まず“Import-Module (モジュール名)”コマンドを実行する必要がある。たとえば、“Hello! World”と書かれたラベルを表示するには以下の2つのコマンドを実行すればよい。
> Import-Module WPK > New-Label “Hello, World” -Show
なお、「WPK」を利用する場合は、「Windows PowerShell ISE」から利用しよう。「Windows PowerShell」からも利用可能だが、その場合は起動オプションに“-sta”を指定して、STA(Single Thread Apartment)モードで起動する必要がある。
- 【著作権者】
- JamesBrundage 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows Vistaで動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- -(09/10/15)