NEWS(09/10/19 15:56)
キーカスタマイズソフト「のどか」作者が会社設立、ドライバー用の電子署名を取得
特別な手順を必要とせずVista以降の64bit版で動作可能に
キーカスタマイズソフト「のどか」の最新版v4.10が、18日に公開された。本バージョンの主な変更点は、Windows 7に対応したこと。また、本ソフトのデバイスドライバーおよび実行ファイルにデジタル署名が施され、特別な手順の必要なくWindows Vista以降の64bit環境で利用できるようになった。
「のどか」は、開発が終了したキーカスタマイズソフト「窓使いの憂鬱」の派生版として昨年8月に公開された。「窓使いの憂鬱」では正式に対応していないWindows Vistaへの対応や、64bit OSでの安定性向上などが施されているのが特長。ただし、これまではデバイスドライバーにデジタル署名が施されていなかったため、Windows Vistaの64bit版で動作させるには特別な手順が必要となるなど、一部動作に支障があった。
デバイスドライバーにデジタル署名を施すには、“コードサイニング証明書”の取得が必要だが、これは有償の上、現在個人では取得できない。そのため作者は証明書取得のためとして「のどか」をシェアウェアとして公開していたが、今回ついに合同会社の設立および証明書の取得という当初の目標が達成された。
なお、証明書には有効期限があり、再取得も有償となるため、作者によるとWindows 7の次のOSに対応する際は、有償バージョンアップを予定しているとのこと。
本ソフトはWindows 2000/XP/Vista/7およびXP/Vista/7の64bit版に対応する1,800円のシェアウェアで、現在作者のWebサイトからダウンロードできる。
一方、そのほかの「窓使いの憂鬱」派生版としては、デバイスドライバーを利用せず、“ユーザーモードフック”という仕組みでキーカスタマイズを実現する「yamy(Yet Another Mado tsukai no Yuutsu)」というフリーソフトの開発が別作者により進められている。「窓使いの憂鬱」と比べて一部機能が制限されるものの、デジタル署名なしで64bit版を含むWindows Vista以降のOSへ対応することを目指しているとのことで、こちらは9月19日にv0.03が公開された。
- 【著作権者】
- applet 氏、TAGA Nayuta 氏(原作)
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Vista/7/XP x64/Vista x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 1,800円(税込み)
- 【バージョン】
- 4.10(09/10/18)