NEWS(10/12/24 17:43)
フリーの仮想PCソフト「Oracle VM VirtualBox」がメジャーバージョンアップ
仮想マシンの管理画面が刷新されたほか、仮想マシンへのリモート接続機能を搭載
米Oracle Corporationは22日(現地時間)、フリーの仮想PC作成・実行ソフト「Oracle VM VirtualBox」v4.0.0を公開した。メジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、32bit環境で2GB以上のメモリを仮想マシンへ割り当てられるようになったほか、VDI/VHD形式の仮想ストレージのリサイズや、仮想マシンが利用できるCPUやIOリソースの制限に対応するなど、さまざまな機能改善が図られている。
また、仮想マシンの管理画面“Oracle VM VirtualBox マネージャー”が刷新され、プレビュー画面では実行中の仮想マシンのデスクトップをリアルタイムでサムネイル表示可能になった。そのほか、仮想マシンの設定が保存されたフォルダを開いたり、仮想マシンを直接起動するためのショートカットをデスクトップへ作成する機能なども追加された。
さらに、仮想マシンの実行画面では表示方式として“スケールモード”が追加された。本モードへ切り替えると、メインメニューが非表示になると同時に、仮想マシンの実行画面を自由にリサイズして表示を拡大・縮小可能になる。たとえば、仮想マシンを縮小表示して動作を監視したい場合などに便利だろう。
加えて、別途用意されている“機能拡張パッケージ”をインストールすることで、“VirtualBox Remote Desktop Protocol(VRDP)”を利用した“リモートディスプレイ”機能を利用可能。ディスプレイの設定画面でVRDPサーバーを有効化すると、Windowsの「リモート デスクトップ接続」など、RDP対応のクライアントソフトで実行中の仮想マシンを遠隔操作できるようになる。
また、“機能拡張パッケージ”を追加すると、USB 2.0のEHCIコントローラー、インテル製ネットワークドライバ「E1000」が動作するネットワークインターフェイスカードのPXEブートROMといったハードウェアのサポートも追加される。
本ソフトは、ホストOSとしてWindows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7およびVista/Server 2008/7の64bit版などに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。なお、“機能拡張パッケージ”は個人利用に限り無償で使用可能。
お詫びと訂正:記事初出時、ソフトの利用条件を“個人・学術利用または評価目的に限り無償で使用可能”を表記しておりましたが、本バージョンよりライセンスが“GPLv2”へと変更されており、利用制限は撤廃されています。
- 【著作権者】
- Oracle Corporation
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/Vista x64/Server 2008 x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 4.0.0(10/12/22)