NEWS(11/06/30 14:40)
「Windows Phone Developer Tools 7.1」ベータ版が更新、「Windows Phone SDK」に
“Mango”ベータ版の提供プログラムも開始、“AppHub”登録済みの開発者が対象
米Microsoft Corporationは29日(現地時間)、同社製のモバイルOS“Windows Phone OS”向けのアプリケーションを開発するためのツール「Windows Phone Developer Tools(WPDT) 7.1」の最新ベータ版となるBeta2を、「Windows Phone SDK(WPSDK)」と名を改めて公開した。現在、同社のダウンロードセンターから英語版をダウンロードできる。
「WPSDK」は、“Windows Phone 7”向けのアプリケーションを開発するための開発キット。開発環境「Visual Studio 2010 Express for Windows Phone」やユーザーインターフェイスのデザインツール「Microsoft Expression Blend for Windows Phone」のほか、「Windows Phone Emulator」「Silverlight 4」「XNA Game Studio 4.0」などの必要なコンポーネントが含まれており、コーディングからテスト実行、デバッグ、デザインに至るまでの開発環境一式を無償で揃えることが可能。今秋に公開される予定の次期バージョン“Windows Phone OS 7.1(Mango)”に対応するアプリケーションも開発できる。
Beta2では、アプリケーションへ簡単に広告を掲載できる「Microsoft Advertising SDK for Windows Phone 7」が追加されたほか、「Windows Phone Emulator」では“日本語 QWERTY”配列のキーボードを選択可能になるなどの機能強化が施されている。
なお、「WPSDK」Beta2に含まれているツールは以下の通り。
- 「Windows Phone SDK 7.1」Beta2
- 「Windows Phone Emulator」Beta2
- 「Windows Phone SDK 7.1 Assemblies」Beta2
- 「Silverlight 4 SDK and DRT」
- 「Windows Phone SDK 7.1 Extensions for XNA Game Studio 4.0」
- 「Microsoft Expression Blend SDK Preview for Windows Phone 7.1」
- 「WCF Data Services Client for Window Phone 7.1」
- 「Microsoft Advertising SDK for Windows Phone 7」
また同社によると、“Windows Phone 7”の開発者向けWebサイト“AppHub”へ登録した開発者向けに、1アカウントにつき1台、開発用端末として登録されているデバイスをベータ版の“Mango”へアップデートできるプログラムを開始するとのこと。“AppHub”へ登録済みの開発者へ、本日より順次招待メールが配信される。
なお、「WPSDK」はWindows Vista/7および同64bit版にのみ対応しており、Windows XPや「Virtual PC」や「Hyper-V」などの仮想マシン上での実行はサポートされていないので注意。また、「Windows Phone Emulator」を実行する際は、DirectX 10以降に対応したグラフィックカードおよびWDDM 1.1対応のグラフィックドライバーが必要。
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows Vista/7/Vista x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 7.1 Beta2(11/06/29)