NEWS(12/05/17 15:58)
統合開発環境「MonoDevelop 3.0」が公開、C#コードの自動補完エンジンが刷新
Windows/Mac OS X/Linuxで動作する.NETアプリケーションを開発するためのIDE
Windows/Mac OS X/Linuxで動作する.NETアプリケーションを開発するための統合開発環境「MonoDevelop」の最新版「MonoDevelop 3.0」が、14日に公開された。現在、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
C#言語は、Microsoft/Windowsプラットフォーム専用のプログラム言語であるというイメージが強い。しかし、言語の規格そのものはECMA Internationalや国際標準化機構(ISO)によって標準化されており、Mac OS XやLinuxなどでも利用することは可能。
たとえば、マルチプラットフォームで動作する.NET Frameworkのオープンソース実装“Mono”はその一例と言える。“Mono”を利用すれば、Windows/Mac OS X/Linuxで動作するアプリケーションをC#で開発することが可能。近年ではAndroidアプリを開発するための“Mono for Android”なども注目されている。
「MonoDevelop」は、そのような“Mono”を利用した開発を主なターゲットとした統合開発環境(IDE)。オープンソースで開発されており(ライセンスはLGPLv2)、マルチプラットフォームで動作するデスクトップアプリケーションやASP.NET Webアプリケーションが開発できる。アドインを追加して機能を拡張できるほか、“PlayStation Suite”対応コンテンツをC#で開発できる「PlayStation Suite SDK」の開発環境など、ほかの開発環境のベースとして利用されることもある。
メジャーバージョンアップとなる「MonoDevelop 3.0」では、C#で記述されたコードの自動補完エンジンが刷新。そのほかにも“MonoMac”アドインの追加、“Mono for Android”のビジュアルUIデザイナーの搭載、アセンブリブラウザーのリニューアル、巨大なプロジェクトの読み込みおよびビルド時間の短縮などといった機能改善が施されている。
なお、動作にはMono 2.10.9 version 11およびGTK# 2.12.8が必要。
- 【著作権者】
- MonoDevelop contributers
- 【対応OS】
- Windowsなど(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.0.1