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Mozilla、「Firefox」のリリースサイクルを“Coupled Train Model”に

来年初めに“central”チャンネルで開発がスタートする「Firefox 30」から適用

Googleグループ“mozilla.dev.planning”

 Mozillaは19日(協定世界時)、「Firefox」のリリースサイクルとして、新たに“Coupled Train Model(連結列車モデル)”を採用することを明らかにした。

 「Firefox」には現在“mozilla-central”“mozilla-aurora”“mozilla-beta”という3つの開発用リリースチャンネルが設けられており、それぞれ6週間の開発期間が設けられている。つまり、現在“mozilla-central”で開発中の「Firefox」は、“central”チャンネルを離れて18週間で正式版「Firefox」(“mozilla-release”チャンネル)として一般公開される。

従来のリリースモデル

 Mozillaのリリース管理担当シニアマネジャーであるAlex Keybl氏が、Googleグループ“mozilla.dev.planning”で明らかにしたところによると、新しいリリースモデルでは各チャンネルにおける開発期間が6週間から9週間へと延長される。しかし、“aurora”と“beta”には7週間の重複が、“beta”と“release”の間には2週間の重複が設けられるため、“central”チャンネルから“release”チャンネルへの移行にかかる時間は18週間とこれまでと変わらない。

“Coupled Train Model(連結列車モデル)”

 このモデルを採用する利点は、“aurora”と“beta”でこれまでより時間に余裕をもって開発に専念できる点と、できるだけ多くのテストユーザーへ早期に新機能が提供できるため、より多くのフィードバックが期待できる点にある。

 なお、この新しいリリースモデルは来年初めに“central”チャンネルで開発がスタートする「Firefox 30」から適用される予定。

(柳 英俊)