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トリプルエンジン搭載ブラウザー「Lunascape ORION」の最新版v6.9.0が正式版に

“Gecko”“WebKit”エンジンのプロセスを本体から切り離して安定性を向上させる

「Lunascape ORION」v6.9.0
“Trident”“Gecko”“WebKit”の3つを切り替えならが利用できる“トリプルエンジン”搭載のWebブラウザー

 Lunascape(株)は8日、Webブラウザー「Lunascape ORION」の最新版v6.9.0を正式公開した。Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。

 「Lunascape ORION」は、「Internet Explorer」で使われているレンダリングエンジン“Trident”、「Firefox」などで使われている“Gecko”、「Safari」などで採用されている“WebKit”の3つを切り替えならが利用できる“トリプルエンジン”搭載のWebブラウザー。アドオンも「Internet Explorer」用、「Firefox」用、「Lunascape」用の3種類が利用できる。そのほかにも、充実したタブ操作コマンド、カスタマイズ可能なマウスジェスチャー、ニュースサイトの見出しを表示できるティッカーなどを特長とする。

 最新版のv6.9.0では、“Gecko”エンジンおよび“WebKit”エンジンのプロセスが本体のプロセスから切り離された。これによりブラウザーの安定性が向上。万が一エンジンのプロセスがクラッシュしてもブラウザー本体のプロセスにまで影響が及ぶことがなくなり、復旧もエンジンプロセスの再起動だけで済む。処理が分離されたことにより複数のCPUコアへタスクを分散できるようになった結果、従来よりもマルチコアCPUの処理能力が引き出せるようになったのもメリットと言える。

 また、エンジンそのものもアップデートされ、“Gecko”エンジンは“24.6.0”(「Firefox ESR」の最新版に相当)、“WebKit”エンジンは“537.21 r136242”となった。「Firefox ESR」は近々v31へのアップデートが予定されているが、それにも追随していくとのこと。

 なお、「Lunascape」v6.8.10以前のバージョンで利用できるエンジンはバージョンが古く、セキュリティリスクを抱えているため、同社では最新版へのアップデートを強く推奨している。

ソフトウェア情報

「Lunascape ORION」
【著作権者】
Lunascape(株)
【対応OS】
Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.9.0(14/07/08)

(樽井 秀人)