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Adobe、「Adobe Flash Player 16」を正式公開。6件の脆弱性を修正
「Opera」などで利用できるPPAPI版インストーラーを単独で提供
(2014/12/10 14:34)
米Adobe Systems Incorporatedは9日(現地時間)、「Adobe Flash Player 16」の正式版を公開した(コードネーム:Market)。本バージョンではセキュリティや安定性、パフォーマンス、デバイスの互換性などを向上させる機能改善や不具合の修正に加え、いくつかの新しい機能が追加されている。
「Adobe Flash Player 16」ではセキュリティや安定性、パフォーマンス、デバイスの互換性の向上に加え、“Stage3D”の強化などをはじめとする機能強化が施された。また、本バージョンからこれまで「Google Chrome」に同梱される形でしか提供されていなかったPPAPI版が、独立したインストーラーとして用意される。「Opera」をはじめとするPPAPIインターフェイスを備えた「Chromium」ベースのWebブラウザーで利用可能。
なお、本バージョンではCVE番号ベースで6件の脆弱性修正も含まれている。なかでも“CVE-2014-9163”は、これを悪用した攻撃がすでに確認されているとのことで注意が必要だ(v15.0.0.246へ更新済みのユーザーには影響しない)。
同社が公開したセキュリティ情報(APSB14-26)によると、これらの脆弱性の深刻度は同社基準で4段階中最高の“Critical”で、更新プログラムの適用優先度はLinux版を除き“1(72時間程度以内を目安とした可能な限り迅速なアップデートが必要)”と定め、以下の最新版へのアップデートを勧めている。
- 「Flash Player」デスクトップランタイム(WindowsおよびMac):v16.0.0.235
- 「Flash Player」延長サポートリリース:v13.0.0.259
- 「Flash Player」Linux版:v11.2.202.425
「Adobe Flash Player」は、現在同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。すでにインストールされている場合は、自動更新機能を利用してアップデートすることもできる。延長サポートリリースは何らかの理由で「Adobe Flash Player 16」を導入することが困難な環境を対象としたバージョンで、「Adobe Flash Player」のヘルプページからダウンロード可能。
なお、「Internet Explorer 10(Windows 8)」「Internet Explorer 11(Windows 8.1)」用の「Adobe Flash Player」最新版は“Windows Update”を通じて提供される。「Google Chrome」用の最新版は同日公開された「Google Chrome」v39.0.2171.95に同梱されている。バージョンはともにv16.0.0.235となる。
ソフトウェア情報
- 「Adobe Flash Player」Windows版
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 16.0.0.235(14/12/09)