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Google、「Android Studio 1.0」を正式公開。Androidチームが提供する公式開発環境

使いやすさで定評のある「IntelliJ IDEA」がベース。Androidの開発環境が手軽に整う

「Android Studio」v1.0

 米Google Inc.は9日(現地時間)、統合開発環境「Android Studio」の初めての正式版「Android Studio 1.0」を公開した。現在、Android開発者向けのサイト“Android Developers”からWindows/Mac/Linux版が無償でダウンロードできる。

 「Android Studio」は、GoogleのAndroid開発チームが公式に提供する統合開発環境。昨年5月にサンフランシスコで開催中の開発者向けイベント“Google I/O 2013”で初めて公表され、プレビュー版が提供されていた。今回リリースされた「Android Studio 1.0」が初めての正式版となる。今後は「Google Chrome」と同様、4つのリリースチャンネル(Stable/Beta/Dev/Canary)で開発が進められるという。

 「Android Studio」は、Javaの開発環境として高い人気を誇る「IntelliJ IDEA」のオープンソース版(Community Edition)をベースとしており、コード補完、リファクタリング、コード解析といった「IntelliJ IDEA」でお馴染みの高度な開発機能がそのまま利用可能。Androidアプリの開発に必要な「Android SDK」のインストール、開発環境の設定、テスト用のAndroidエミュレーターの作成といった煩雑な処理も自動で行ってくれる。

「IntelliJ IDEA」のオープンソース版(Community Edition)をベースに、Androidアプリ開発のための機能を盛り込む

 そのほかにも、開発しているアプリのレイアウトをさまざまな画面サイズ、言語、APIバージョンで一覧する機能や、コードテンプレートやサンプルコートのインポート機能、パフォーマンス解析機能などを備えている。

テスト用のAndroidエミュレーター
開発しているアプリのレイアウトをさまざまな画面サイズ、言語、APIバージョンで一覧

 なお、利用には「Java Development Kit(JDK) 7」が必要。Windows版の対応OSは64bit版を含むWindows Server 2003/Vista/7/8となっている。

ソフトウェア情報

「Android Studio」安定版
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows Server 2003/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0(14/12/09)

(樽井 秀人)