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対応探査機を拡充。地表探査モードが追加された3D天体シミュレーター「Mitaka」v1.2.4
冥王星に到達する“ニュー・ホライズンズ”の旅路や、“カッシーニ”の土星突入も
(2015/6/16 06:00)
国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U Project)は15日、3D天体シミュレーター「Mitaka」の最新版v1.2.4を公開した。Windows XP/Vista/7/8/8.1に対応しており、個人利用に限り無償で利用可能。現在、4D2U ProjectのWebサイトからダウンロードできる。
本バージョンでは、“ニュー・ホライズンズ”“ガリレオ”“はやぶさ2”などの探査機が新たに追加された(はやぶさ2は軌道データのみ)。これに伴い、来月に“ニュー・ホライズンズ”が最接近する冥王星のデータもアップデート。新たに見つかった衛星“スティクス”および“ケルベロス”の2天体のデータが追加された。また、探査船の軌道の精度も向上し、2017年に予定されている探査機“カッシーニ”の土星突入も再現できるようになっているという。
さらに、銀河系中心にある巨大ブラックホール周りの恒星系の表示、ブラックホールによる重力レンズ効果の表示、宇宙マイクロ波背景放射のマップの表示などの新機能が追加された。なかでも“地表探査”モードはユニーク。別途ダウンロードできる地球・月・火星の地形データを表示させた状態で各天体へ十分に近づくと、その地形が画面に再現され、天体の表面を自由に飛び回れるようになる。
そのほかにも、探査機“はやぶさ”が着陸した小惑星“イトカワ”がターゲットに追加され、視点の中心に固定したり、上空へすばやく移動できるようになった。イトカワには自転データも組み込まれている。また、操作系もさまざまな改善が施されており、より使いやすくなった。
Copyright(c) 加藤恒彦,4D2U Project,NAOJ
ソフトウェア情報
- 「Mitaka」
- 【著作権者】
- 大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/8.1
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(非営利利用のみ)
- 【バージョン】
- 1.2.4(15/06/12)