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Oracle、“準仮想化”をサポートした「Oracle VM VirtualBox 5.0」を正式公開
Windowsではドラッグ&ドロップでファイルを双方向にやり取り可能に
(2015/7/10 17:21)
米Oracle Corporationは9日(現地時間)、オープンソースの仮想PC作成・実行ソフト「Oracle VM VirtualBox」の最新版v5.0.0を公開した。現在OracleのWebサイトから無償でダウンロード可能。
「Oracle VM VirtualBox」は、デスクトップでx86ベースシステムの仮想マシンを複数作成・実行できるソフト。オープンソースで開発されており、さまざまなプラットフォームで動作可能。64bit版を含むWindows Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2に加え、Linux、Mac OS X、Solarisが公式にサポートされている。
メジャーバージョンアップとなるv5.0では、「Windows 10」や「Mac OS X Yosemite」などの最新OSがサポートされたほか、いくつかの新機能が追加されている。
まず、WindowsおよびLinuxをゲストOSとした“準仮想化(Paravirtualization)”がサポートされた。「Windows 7」以降や「Oracle Linux 7」以降などの比較的新しいOSで利用が可能。
実環境を完全にエミュレートして特に仮想化を想定していないゲストOSをそのまま実行できるようにする“完全仮想化(Fullvirtualization)”に対し、“準仮想化”は仮想実行のために構成されたゲストOSを利用するため、より正確で効率的な仮想化が可能。「Oracle VM VirtualBox 5.0」では、OSの組み込み仮想化サポート(Windowsの場合は「Hyper-V」)を利用してゲストOSを実行するように構成することで、パフォーマンスを向上させているという。
そのほかにも、CPU利用率の改善やUSB 3.0デバイスのサポート、ディスクイメージの暗号化などへ新たに対応。Windowsではドラッグ&ドロップでファイルを双方向にやり取りできるようになるなどの改善も加えられた。なお、ファイルの双方向ドラッグ&ドロップ機能を利用するには、最新の「Guest Additions」をインストールする必要がある。
ソフトウェア情報
- 「Oracle VM VirtualBox」Windows版
- 【著作権者】
- Oracle Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 5.0.0(15/07/09)