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翻訳特化型の国産フルスクラッチLLM「PLaMo翻訳」のWebブラウザー拡張機能が公開
Webページのレイアウトを保ったままPLaMoによる自然な翻訳を利用可能
2025年8月1日 15:47
(株)Preferred Networksは8月1日、同社がフルスクラッチで開発した大規模言語モデル(LLM)「PLaMo翻訳」のWebブラウザー拡張機能「PLaMo Translate」をリリースした。「Google Chrome」および「Firefox」に対応しており、8月末まで無料トライアルとしてページ数無制限で無償利用可能。なお、利用にはPreferred Networksの無料アカウント、またはGoogle アカウントが必要となる。
「PLaMo翻訳」は、日本語を入力・出力言語とするテキスト翻訳機能に特化したLLM。英語と日本語を高い比率で含む独自のデータセットで学習が行われており、英文和訳および和文英訳の高い質と精度を誇る。
「PLaMo翻訳」を活用した「PLaMo Translate」では、英語と日本語間の翻訳を前提としており、Webページ全体、または一部を翻訳可能。「PLaMo翻訳」の一貫した文章を生成する能力と、マークダウン言語による装飾済みテキストのフォーマットを崩さず翻訳する能力を最大限活用しており、Webページのレイアウトを正確に保ったまま翻訳を行える。
また、原文に含まれる要素を同じ文章の繰り返しや細部の省略なく、日本語として適切な表現で翻訳できるほか、社名など固有名詞の表記を保ったまま翻訳し、表記の揺らぎもほぼ発生しないという。他社製の翻訳ツールで発生しがちな、HTMLやCSSなどで装飾されたテキストの語順が乱れる現象も発生しないとのこと。
さらに、翻訳結果をマウスオーバーすると原文をポップアップする機能や、対象言語のWebページを開いた時に自動で翻訳を行う機能も備える。これらの機能は拡張機能のポップアップから無効化することも可能。
「PLaMo Translate」は今後、無料トライアルで寄せられたユーザーからの意見や要望を基に機能改善や性能向上に取り組み、商用プロダクト化を目指した開発を進めるとしている。ただし、想定を上回って利用ユーザーが増えた場合、過負荷による利便性低下を防ぐため、利用制限をかける可能性があるとのこと。
ソフトウェア情報
- 「PLaMo Translate」(Google Chrome版)
- 【著作権者】
- (株)Preferred Networks
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.1.21(25/07/31)
- 「PLaMo Translate」(Firefox版)
- 【著作権者】
- (株)Preferred Networks
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.1.22(25/07/31)