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「Obsidian」で書き溜めたノートがDBに、~新しいコアプラグイン「Bases」が追加
商用でも無償で始められる強力なMarkdownアイデアノート
2025年8月26日 06:45
カナダのDynalistは8月18日(現地時間)、デスクトップ版「Obsidian」v1.9.10を一般公開した。新しいコアプラグイン「Bases」が追加され、あらゆるメモを強力なデータベースへ変換できるようになった。
「Obsidian」は、Markdownで記述できるアイデアノート。Wikiのような内部リンク、ツリービューなどで大量のノートを管理できるほか、内蔵のコアプラグインやコミュニティが開発するプラグインで自由に機能を拡張できるのが特徴。デスクトップ版(Windows/Mac/Linux)とモバイル版(iOS/Android)のアプリが提供されており、商用でも無償で利用できる。
今回追加されたコアプラグイン 「Bases」 は、保管庫(Vault)のノートをデータベース化し、テーブルやカードといったレイアウトで一覧できるようにするもの。ファイル拡張子は「*.base」で、作成すると保管庫内のノートすべてを一覧表示する。「Bases」データベースの既定レイアウト(ビュー)はテーブルだ。
もし読書メモに「reading」というタグをつけて管理しているならば、「Bases」データベースを「reading」タグを持つノートでフィルタリングしてみよう。すると、保管庫にある読書メモだけが「Bases」データベースにリストアップされる。特定のフォルダーに保存したノートだけを一覧したりすることもできる。読書メモのメタデータ(プロパティ)に本のタイトルや著者、表紙や価格がメモしてあれば、それらもテーブルに表示可能だ。
さらに、書影がプロパティに添付されているなら、カードレイアウトのビューを追加して本の表紙を画像プロパティ(Image property)にセットしてみよう。読書メモを書影付きのカードにすることができる。
「Bases」ファイルの実体はYAMLファイルで、レイアウトやフィルターなどが記述されている。これは手動での編集も可能で、その際は組み込みの数式が利用できる。GUIだけでは実現が難しい、凝ったビューを定義してもよいだろう。作成した「Bases」データベースは、コードブロックとしてメモに直接埋め込むこともできる。
なお、レイアウトは今のところテーブルとカードだけだが、これは今後も拡充されていくとのこと。生没年グラフや年表、棒グラフなどのレイアウトもあれば、表現の幅はさらに広がるだろう。
ソフトウェア情報
- 「Obsidian」デスクトップ版
- 【著作権者】
- Dynalist
- 【対応OS】
- Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人利用に限る)
- 【バージョン】
- 1.9.10(25/08/18)