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人気のMarkdownノートアプリ「Obsidian」が商用でも無償に

今後もアカウントなし、広告なし、トラッキングなし、ロックインの心配なしで利用可能

人気のMarkdownノートアプリ「Obsidian」、商用でも無償に

 アイデアを整理するためのノートアプリ「Obsidian」が2月20日、業務でも無料で利用できるようになった。従業員が2人以上の企業で「Obsidian」を業務利用する場合、従来は商用ライセンスの購入が必須とされていたが、今後はオプションとなる。

 「Obsidian」は、Markdownでメモを作成し、ツリービューで階層管理できるエディター。デスクトップ版(Windows/Mac/Linux)とモバイル版(iOS/Android)の両方をサポートしており、デバイス間データ同期サービスやWebサイトとして公開できるパブリッシングサービスもある。

 書いたメモは互いにリンクさせることが可能で、Wikiのように知識をためておくデータベースとしても使える。「今日のデイリーノート」コマンドでその日の日付を名前にしたノートも作成できるので、日記やブログのように運用してもよいだろう。有志が開発した多くのコミュニティプラグインで、機能を自由に拡張できるのも魅力だ。

 従来の「Obsidian」は個人用途に限り無償で提供されていたが、今後は商用でもライセンス購入なしで利用できる。同社はこの変更により、「Obsidian」のライセンスと価格設定がシンプルになり、“誰もがアイデアを効果的に整理するためのツールを持つべきだ”という自社の理念に近づくことができるとしている。今後はデバイス間同期サービス「Obsidian Sync」などで収益を得る方針のようだ。

 もちろん、開発を支援したい場合は1ユーザー当たり年額50米ドルで「Commercial」ライセンスを購入してもよい。25以上のライセンスを購入した組織は、「Obsidian」の公式サイトで紹介される。個人で支援したい場合は、「Catalyst」ライセンス(一括払い、25米ドル以上)を購入できる。