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無料の文章校正ツール「Microsoft エディター」が10月31日に廃止、Edge/Chrome向け

「Microsoft Edge」組み込みの校正ツールに統合へ

「Microsoft 365 管理センター」におけるアナウンス

 「Microsoft Edge」および「Google Chrome」向けの文章校正拡張機能「Microsoft エディター」が、10月31日に廃止されるとのこと。米Microsoftが8月29日、「Microsoft 365 管理センター」のメッセージで明らかにした(いずれも現地時間)。

 「Microsoft エディター」(Microsoft Editor)は、2020年4月にリリースされたWebブラウザー拡張機能。もともと「Ideas」という名前で「Microsoft Word」に組み込まれていた文章作成アシスタントをブラウザーアドオンとして独立させたもので、AIを活用してWebフォームに入力されたテキストを校正し、スペルや文法、句読点の打ち方などをチェックして、よりよい書き方を提案してくれる。日本語を含む多くの言語をサポートしており、校正言語を3つまで選べるのも、グローバルでコミュニケーションをとる必要のあるユーザーには魅力だった。

「Microsoft エディター」拡張機能。スペルや文法などをチェックできる。校正言語は3つまで指定可能
AIを活用してWebフォームに入力されたテキストを校正

 同社によると、「Microsoft エディター」拡張機能は「Edge」組み込みの校正ツールに統合される。つまり、わざわざ拡張機能をインストールしなくても、「Edge」だけで「Microsoft エディター」相当のライティング支援が受けられるようになる。

 なお、「Microsoft エディター」拡張機能は10月31日までそのまま利用できるとのこと。「Edge」の場合はそれまで対応の必要はないが、「Chrome」で「Microsoft エディター」拡張機能を利用している場合は、廃止までに移行先を検討する必要がある。