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セキュアブート署名切れに備えた「Rufus 4.10」が公開 ~無料のブータブルUSB作成ツール

ダークモードにも対応

「Rufus」v4.10

 ブータブルUSBドライブを簡単に作成できるツール「Rufus」の最新版v4.10が、9月24日(日本時間)に公開された。本バージョンでは以下の改善が行われている。

  • ダークモードをサポート
  • 「Windows UEFI CA 2023」互換メディアの作成をサポート
  • 既存のドライブをISOイメージファイルに保存する機能(UFDのみ)
  • VHD/VHDXへ保存する際のエラーレポートを改善
  • 「Linux Mint」の永続化サポートを改善
  • 「UEFI DBX」の更新がタイムゾーンによっては報告されない問題を修正
  • ISOモードでファイルシステムが選択できない問題を修正
  • 非常に長いパスを持つWindows ISOを処理しようとするとクラッシュする問題を修正

 「Windows UEFI CA 2023」は、デバイスを起動するブートプロセスで読み込まれるソフトウェア(UEFIドライバーなど)が正しいものかどうかをチェックして、マルウェアが混入しないようにする仕組み「セキュアブート」で用いられる証明書の一つ。セキュアブートのソフトウェア検証に用いられている証明書のなかには2026年6月以降、期限切れを迎えるものが出てくるため、「Windows UEFI CA 2023」への更新が必要となることがある。

 Microsoftは「Windows UEFI CA 2023」に対応したインストールメディアの作成方法を自社のサポートサイトで案内しているが、同様のことが「Rufus 4.10」でも行える。詳しい手順については、「Rufus」のWikiを参照のこと。

 なお、「Windows UEFI CA 2023」対応インストールメディアを作成するには、「Windows 11 バージョン 25H2」のISOイメージファイルが必要だ。

 「Rufus」は、OSのISOイメージファイルをUSBドライブへ書き込んでインストールメディアを作成するツール。Windows以外にも、各種LinuxディストリビューションやBSD系OS、DOSなど、幅広いOSをサポートしている。「GitHub」でオープンソースとして開発されており、ライセンスは「GPL-3.0」。現在、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできるほか、「Microsoft Store」から入手することもできる。

ソフトウェア情報

「Rufus」
【著作権者】
Pete Batard 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows 8以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.10(25/09/24)