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セキュアブート署名切れに備えた「Rufus 4.10」が公開 ~無料のブータブルUSB作成ツール
ダークモードにも対応
2025年10月1日 08:43
ブータブルUSBドライブを簡単に作成できるツール「Rufus」の最新版v4.10が、9月24日(日本時間)に公開された。本バージョンでは以下の改善が行われている。
- ダークモードをサポート
- 「Windows UEFI CA 2023」互換メディアの作成をサポート
- 既存のドライブをISOイメージファイルに保存する機能(UFDのみ)
- VHD/VHDXへ保存する際のエラーレポートを改善
- 「Linux Mint」の永続化サポートを改善
- 「UEFI DBX」の更新がタイムゾーンによっては報告されない問題を修正
- ISOモードでファイルシステムが選択できない問題を修正
- 非常に長いパスを持つWindows ISOを処理しようとするとクラッシュする問題を修正
「Windows UEFI CA 2023」は、デバイスを起動するブートプロセスで読み込まれるソフトウェア(UEFIドライバーなど)が正しいものかどうかをチェックして、マルウェアが混入しないようにする仕組み「セキュアブート」で用いられる証明書の一つ。セキュアブートのソフトウェア検証に用いられている証明書のなかには2026年6月以降、期限切れを迎えるものが出てくるため、「Windows UEFI CA 2023」への更新が必要となることがある。
Microsoftは「Windows UEFI CA 2023」に対応したインストールメディアの作成方法を自社のサポートサイトで案内しているが、同様のことが「Rufus 4.10」でも行える。詳しい手順については、「Rufus」のWikiを参照のこと。
なお、「Windows UEFI CA 2023」対応インストールメディアを作成するには、「Windows 11 バージョン 25H2」のISOイメージファイルが必要だ。
「Rufus」は、OSのISOイメージファイルをUSBドライブへ書き込んでインストールメディアを作成するツール。Windows以外にも、各種LinuxディストリビューションやBSD系OS、DOSなど、幅広いOSをサポートしている。「GitHub」でオープンソースとして開発されており、ライセンスは「GPL-3.0」。現在、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできるほか、「Microsoft Store」から入手することもできる。
ソフトウェア情報
- 「Rufus」
- 【著作権者】
- Pete Batard 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 8以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 4.10(25/09/24)