ニュース
日産 横浜ラボは「車と連動するミニカー」を出展、個人が作る「手のひらサーキット」や「エアシリンダーで動作するロボット」も
開催直前!Maker Faire Tokyo 2025キックオフイベントレポート(3)
2025年10月3日 10:03
ものづくりの祭典「Maker Faire Tokyo 2025」が、10月5日(土)と6日(日)にお台場ビッグサイトで開催される。
それに先だち、キックオフイベントが開催。希望した出展者やスポンサーがあつまり、展示予定の製作物を先行紹介したり、ライトニングトークで自らの活動状況をプレゼンしたりするなどの交流が行われた。
今回は、キックオフイベントにて見る事ができたメイカー達の作品の一部を紹介する。これらの作品は「Maker Faire Tokyo 2025」に展示予定のものなので、興味を持った方は是非、本番の会場を訪れて欲しい。
日産 横浜ラボは「車と連動するミニカー」を
今回がメイカーフェア初参加となる日産自動車株式会社 総合研究所 横浜ラボは、クルマと連動して動くミニカーを展示。
実車からハンドルやブレーキ、アクセルの操作だけでなく、ウインカーやドアの開閉などの信号を取り出し、Bluetoothで接続したミニカーがそれに連動して動くというもの。横浜ラボは、日産社内のなかでも「かなり変わったことをやっている」部署で、このミニカーも「本気で遊んで作った」ものだという。ミニカーも同社のノートを再現したもので、実車の3Dデータをもとに3Dプリンタで作成したものだとか。この仕組みを活用して、ミニカー以外にも様々なモノをクルマと連動させることに挑戦しており、デモでは「羽の生えたクルマ」を羽ばたかせていた。
傾けて遊ぶ!手のひらサイズのサーキット
本業はイラストレイターのユニットのアラブルカ。クルマが好きでイラストを描いているうちに、子ども達と一緒の遊べるモノを作りたくなり、独自のアナログレーシングゲームを作成した。
自らモデリングした3Dプリンター製のクルマは、先端部分に金属製のボールが埋め込まれており、箱庭のようなサーキットを傾けると低い方に向かって走り出す。傾きを上手く調整しながらサーキットを周回させる。M5Stackを利用した専用のラップタイマーも開発しているので、本格的にタイムを競って楽しむことも可能だ。
エアシリンダーで動作する4本足のロボットを開発
RABBOT LABORATORYでは、エアシリンダーで動作する4本足のロボットを開発。イベント会場では、その足部分だけを持ち込み、動かしていた。エアシリンダーはアルミパイプ、関節部分は3Dプリンター製の樹脂パーツなど、ほとんどの部品を自ら設計し製作したもの。Maker Faire Tokyoの本番では、4脚ロボットとして完成し、ワイヤーで吊り下げた状態でのデモンストレーションを行う予定。