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PCの音声を2台のBluetoothデバイスに出力可能に ~Windows 11で「共有オーディオ」がテスト開始

友人と一緒に音楽を楽しんだりできる

Microsoft、「共有オーディオ」を発表

 米Microsoftは10月31日(現地時間)、Windows 11の新機能 「共有オーディオ」(shared audio) を発表した。「Bluetooth LE Audio」のブロードキャスト技術を活用し、1台のPCから2つのBluetoothオーディオ機器(ヘッドホン、スピーカー、補聴器など)へ同時に音声を送信できる。友人と一緒に音楽を楽しんだり、飛行機で家族と映画を一緒に楽しむといった用途が想定されているようだ。

補聴器などで活用される低遅延オーディオ転送技術「Bluetooth LE Audio」。家族に複数の難聴者がいても、複数のユーザーを追加できるブロードキャスト機能でカバーできる

 「共有オーディオ」は現在、Dev/Betaチャネルの「Windows 11 Insider Preview」Build 26220.7051以降でロールアウト中。まずは「Snapdragon X」プロセッサーを搭載した一部の「Copilot+ PC」でサポートされる。対象モデルは以下の通り。

  • Surface Laptop, 13.8-inch and 15-inch(Surface Laptop 7)
  • Surface Laptop for Business, 13.8 and 15-inch
  • Surface Pro, 13-inch(Surface Pro 11)
  • Surface Pro for Business, 13-inch

 さらに他の「Surface」シリーズやSamsungの「Galaxy Book」シリーズでも、近日中のサポートが予定されている。

  • Samsung Galaxy Book5 360 | Intel Core Ultra Series 200
  • Samsung Galaxy Book5 Pro | Intel Core Ultra Series 200
  • Samsung Galaxy Book5 Pro 360 | Intel Core Ultra Series 200
  • Samsung Galaxy Book4 Edge | Qualcomm Snapdragon X
  • Surface Laptop, 13-inch | Qualcomm Snapdragon X
  • Surface Laptop for Business, 13-inch | Qualcomm Snapdragon X
  • Surface Pro, 12-inch | Qualcomm Snapdragon X
  • Surface Pro for Business, 12-inch | Qualcomm Snapdragon X

 「共有オーディオ」を利用するには、対応する「Bluetooth LE Audio」機器――Samsung Galaxy Buds2 Pro、Galaxy Buds3、Sony WH-1000XM6、ReSoundやBeltoneの補聴器など――を2台ペアリングした状態で[クイック設定]パネルへアクセスすればよい。今後数週間以内に必要なドライバー更新が適用されると、[クイック設定]パネルに「共有オーディオ」のタイルが現れる。

タスクトレイのネットワーク、オーディオ、バッテリーのアイコンをクリックすると現れる[クイック設定]パネル
[クイック設定]パネルに「共有オーディオ」のタイルが現れる

 なお、「共有オーディオ」を利用する際はメーカー提供のアプリで「Bluetooth LE Audio」対応が有効になっているか確認すること、最新のファームウェアがインストールされているかをチェックすることが強く推奨されている。準備が整っているにも関わらず「共有オーディオ」が利用できない場合は、一旦PCからアクセサリーを削除し、再度ペアリングを試みるとよい。