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「Prompt API」が安定版に、超効率モデル「Gemma 197M」も ~「Google Chrome」の組み込みAI機能が拡充

早期機能をぜひ試してみよう

「Google I/O 2026」で発表された組み込みAIの拡充

 先日開催された「Google I/O 2026」では多くの製品でAIを活用した新機能や改善がアナウンスされたが、「Google Chrome」もその例外ではない。とくに注目したいのが、Webブラウザー組み込みのAI(Built-in AI)が拡充されたことだ。

「Prompt API」が「Chrome 148」で安定版に

 まず、 「Prompt API」 「Chrome 148」で安定版になった。

 「Prompt API」は同社の軽量AIモデル「Gemini Nano」を活用し、Webアプリや拡張機能による自然言語リクエストをローカルで処理する仕組み。大規模モデルほどの機能はないため用途は限られるが、クラウドサービスを利用しないため、インターネット接続がない状況でも利用できるのが魅力。データがデバイスの外部へ送出されないため、プライバシーも守られる。入力はマルチモーダル(テキスト、音声、動画など)に対応しており、出力はJSONスキーマによる構造化が可能だ。

「Prompt API」で「Gemini Nano」モデルとチャット。「ChatGPT」などのクラウドサービスと違ってローカル完結

 そのほかにも、ローカルモデルを利用したAPIには以下のようなものがある。一部APIはモバイル版では動作しない点に注意。

  • Summarizer API:テキストを要約
  • Writer API:テキストを生成
  • Rewriter API:既存のテキストをブラッシュアップ
  • Proofreader API:文法、スペル、句読点の誤りを検出して校正
  • Language Detector API:与えられたテキストの言語を検出(PC版のみ)
  • Translator API:テキストを翻訳(PC版のみ)

 また、PCで動作する「Prompt API」、「Summarizer API」、「Writer API」、「Rewriter API」、「Proofreader API」に関しても、比較的厳しめのシステム要件が課せられている。

  • OS:Windows 10/11、macOS 13 Ventura以降、Linux、Chromebook PlusデバイスのChromeOS(プラットフォーム 16389.0.0以降)
  • ストレージ:「Chrome」プロファイルを含むボリュームに22GB以上の空き容量
  • ハードウェア16GB以上のメインメモリ、4個以上のCPUコア。4GBを超えるVRAMを備えたGPU(音声入力を使用する「Prompt API」には必須)
  • ネットワーク:無制限のデータまたは従量制課金ではない接続(モデルはローカルで動作するが、初回のダウンロードは必要)

超効率的なエキスパートモデル「Gemma 197M」

 加えて、197Mパラメーターの超効率的なエキスパートモデル「Gemma 197M」が導入される。このモデルは前述の要約(Summarizer)などのタスクをバックグラウンドで強化し、非力なデバイスから高性能デバイスまで、そのデバイスの能力に合わせて負荷とパフォーマンスを調整する。

 これらのモデルはデバイスに最適化された状態で「Chrome」側で管理され、セキュリティを考慮したうえでWebサイト間に共有される。つまり、Web開発者側がモデルを管理する必要はない。APIを呼び出すだけで、自分のWebサイトにローカルAI機能を組み込めるのが魅力だ。

オンデバイスモデルを管理する「chrome://on-device-internals/」ページ

 試してみたい場合は、「Microsoft Edge」チームが提供している「Prompt API playground」を利用するとよいだろう。上述のAPIを気軽に体験できる。

「Microsoft Edge」チームが提供している「Prompt API playground」