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30年前にこんなのあったんだ…… Microsoft、IRCをマンガにする「Comic Chat」をオープンソース化
「Comic Sans」フォントが知られるきっかけにもなったユニークな製品
2026年7月17日 15:21
米Microsoftは7月16日(現地時間)、「Microsoft Comic Chat」のソースコードを「GitHub」で公開した。同社の歴史のなかでもことさら異彩を放つツールが、30年のときを経てオープンソース化された。
「Comic Chat」は、同社が1996年にリリースしたIRC(Internet Relay Chat)クライアント。ユーザーが入力したメッセージの内容をもとに、キャラクターの配置や身振り、表情、吹き出しの形、コマ割りなどをリアルタイムに決定する“エキスパートシステム”を搭載するのが特徴。会話を自動的にマンガのコマへと変換するというほかに類を見ないアプリでありながら、テキストベースの一般的なIRCクライアントと相互運用することもできるという一風変わったアプリだった。
有名なフォント「Comic Sans」が本格的に採用された初のソフトとしても知られる。
このプロジェクトを主導したのは、当時Microsoft Researchの「Virtual Worlds Group」に所属していたDavid “DJ” Kurlander氏。1995年に開発が始まり、「Visual C++ 4.0」と「MFC」で構築、1996年に「Internet Explorer 3」とともにリリースされた。その後「Windows 98」や「MSN」にもバンドルされ、24言語にローカライズされている。
ちなみに、ビジュアルデザインは著名なコミックアーティストJim Woodring氏が担当。「Comic Sans」フォントをデザインしたのは、MicrosoftのタイポグラファーVincent Connare氏だ。
「Microsoft Comic Chat」のソースコードは、「MIT」ライセンスで利用可能。オリジナルのスナップショット(v1.0-pre、v1.0、v2.1bなど)に加え、現代の「Visual Studio 2022」でビルドできるようにしたモダナイズ版も同梱されている。
ただし、モダナイズ版はあくまでも、現在の環境でビルド・動作させる試みを示したデモにすぎない。リポジトリは公開と同時にアーカイブ(read-only化)されており、メンテナンスは行われない。この歴史的作品をどう活用するかは、ユーザーにゆだねられている。






















