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MS-DOS用テキストエディター「VZ Editor」のソースコードが「GitHub」で公開

マニュアルや『PC Power』誌の連載なども。大量のマクロの公開にも期待

MS-DOS用テキストエディター「VZ Editor」v1.6

 「VZ Editor」のソースコードが11月26日、「GitHub」で公開された。ディスクイメージやマニュアルなども用意されており、実際に当時の世界を体験することができる。

 「VZ Editor」は1989年、(株)ビレッジセンターから発売されたMS-DOS用のテキストエディター。PC-9800シリーズ向けに兵藤嘉彦氏が開発した「EZ Editor」を改良したもので、優れた操作性と強力なマクロ機能から幅広い支持を集めた。ソースコードはIntel 8086向けのアセンブリ言語で書かれている。

「VZ Editor」の「GitHub」プロジェクト

 「GitHub」には以下のデータが収められており、それぞれフォルダーにまとめられている。ただし、残念ながら今のところソースコードをビルドするフリーのアセンブラやリンカーは見つけられていないとのことだが、エミュレーターで動作させることは可能だ。

  • VZ-PC98:PC-9800、J-3100版のマスターディスク
  • VZ-IBM:DOS/V、AX、PS/55、US版のマスターディスク
  • SRC:ソースファイル
  • Manual:マニュアルをMarkDown文書化
  • FDImage:エミュレータ用のFDイメージ
  • VZ157:「VZ Editor 1.57」
  • Magazine:『PC Power』誌に連載されていた「楽しいプログラミング」(全7回)

 「VZ Editor」に関しては有志の手で多くのマクロが作成されていたが、作者と連絡が取れないため、今回は「Macors」フォルダーを用意したのみで、公開には至っていない。VZ倶楽部に収録されたマクロは手元にあるとのことなので、できるだけ多くのマクロが公開されることに期待したい。