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「Microsoft 3D Movie Maker」の復活プロジェクトが始動、実際に動くバイナリが公開

「ニコ動」のお下劣動画でもおなじみ、Windows 95時代の子ども向け3Dアニメ制作ツール

「Microsoft 3D Movie Maker」のフォークプロジェクト「3DMMForever」から、実際に動作するバイナリがリリース

 先日、Windows 95向けアニメ制作ソフト「Microsoft 3D Movie Maker」がオープンソース化されたことをお伝えしたが、実際に動作するバージョンが早速「3DMMForever」プロジェクトからリリースされた。現在、「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。対応OSは明記されていないが、編集にてWindows 11で動作を確認している。

 「Microsoft 3D Movie Maker」は、「Windows 95」向けに開発された子ども向けの3Dアニメ制作ソフト。同梱の素材をドラッグ&ドロップで追加していくだけで手軽にアニメ監督気分を味わえる。「ニコニコ動画」で一時期流行ったお下劣動画の制作に用いられていたことでも有名だ。先日、とある開発者の運動が実って「MIT License」下でオープンソース化された。

 今回リリースされたv0.1は、複雑なセットアップ手順を踏むことなく、とりあえず動くようにした「out-of-box」(箱から取り出してすぐに使える)バージョンだ。キャラクターやナレーションは米国向けのままに固定されているが、ZIP形式の書庫ファイルを展開して「3dmovie.exe」を実行すれば、ちゃんと「Microsoft 3D Movie Maker」が起動する。

実際に動作させた様子

 古いアプリを無理やりモダンなOSで動作させるため、レジストリ周りで互換性テクノロジ(shim)が利用されている関係で、拡張キットを簡単にインストールできないという制限はあるが、当時の様子を味わう分には十分といえるだろう。

ソフトウェア情報

「Microsoft 3D Movie Maker」(3DMMForever)
【著作権者】
Foone Turing 氏
【対応OS】
フリーソフト
【ソフト種別】
Windows(編集部にてWindows 11で動作確認)
【バージョン】
0.1(22/05/17)