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日本語プログラミング言語「なでしこ3」を「Go」言語で、セットアップ・配布が簡単に

実行速度も従来版より大きく改善

「Go」言語で実装された「なでしこ3」(gonako-gui)

 「Go」言語で実装された「なでしこ3」が9月7日、「GitHub」でリリースされた。ライセンスは「MIT」。

 「なでしこ3」は、クジラ飛行机氏が開発した日本語プログラミング言語。「こんにちは」と表示、などといった日本語表現でロジックを記述できるので、英語に苦手意識をもつ人や、小さい子どもでも気軽に入門できるのが魅力だ。ファイルやテキスト、画像、ネットワークなど多彩なコマンドを組み合わせて業務を自動化(バッチファイルの開発)したり、本格的なアプリを開発したりすることもできる。

 従来の「なでしこ3」は、Webブラウザーや「Node.js」で動かすのが一般的だ。しかし、PCで「Node.js」版を利用する場合、ユーザー側で「Node.js」ランタイムを準備するなどの手間を要した。また、開発のための本格的なGUIアプリがないのもネックとなっていた。

 そこで、今回リリースされたのが「なでしこ3(Go版)」だ。「Go」言語で一から書き直されており、以下のバリエーションが利用可能。

  • gonako:コマンドライン版(Windows/macOS/Linux)
  • gonako-gui:開発用エディターを内蔵したGUI版(Windows/macOS)

 いずれも実行ファイルを起動するだけで利用できるので、 別途ランタイムを用意する必要はない 。とくに「gonako-gui」は 開発用エディターを内蔵 したGUIアプリになっており、実行すればすぐ「なでしこ3」を始められる。

「gonako-gui」は開発用エディターを内蔵したGUIアプリになっており、実行すればすぐ「なでしこ3」を始められる

 これらで開発したアプリは、リソース(内部で使われている画像など)も含めて1つの実行ファイルにまとめられる。つまり、ポータブルアプリになるため、インストールは不要。ランタイムなどの事前準備も要らないので、 成果物の配布も容易 だ。「SQLite」も本体に組み込まれており、外部ライブラリなしでデータベースを扱える。

 また、 処理速度の改善 も「Go」実装にしたことのメリット。「TypeScript 7.0」のコンパイラーが「Go」言語へ移植され、フルビルドで8〜12倍の高速化を果たしたことは記憶に新しいが、「なでしこ3(Go版)」でも劇的な速度向上を実現している。

 作者が公開している2026年9月3日測定のベンチマークによると、macOS(Apple Silicon)環境で代表的なアルゴリズム7本の実行時間を合計したところ、本家(cnako3、Node.js)に対して、仮想マシン(VM)で動作する「gonako」で1.58倍、「Go」言語のツールチェインを導入してネイティブコンパイルした場合(gogen)で3.45倍の速さを達成したという。VM実装は処理に向き不向きがあるため、常にオリジナルより速いわけではないが、ネイティブコンパイル版は今回測定した7本すべてで本家を上回った。

 「なでしこ3(Go版)」は現在、「GitHub」のリリースページから無償でダウンロード可能。「ターミナル」からコマンドでインストールすることもできる。

# macOS / Linux(ターミナル)
curl -fsSL https://nadesi.com/install/gonako | bash

# Windows(PowerShell)
irm https://nadesi.com/install/gonako | iex

 なお、従来版との完全な互換性が保証されるのは、標準ライブラリの「plugin_system」の範囲に限られる点には注意したい。

ソフトウェア情報

「なでしこ3(Go版)」
【著作権者】
クジラ飛行机 氏
【対応OS】
Windows/Mac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.8.2(26/09/07)