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国産リモートデスクトップ「Brynhildr 3」に速度・圧縮率ともに歴代最高の「Vritra Mk4」

条件次第で通信量を従来の約1/100に削減、フレームレートは最大20%向上

「Vritra Mk4」(上)と「Vritra Mk3」(下)の比較。同じ端末に画質「7」で接続し、画面の動きがほぼない状態で測定(開発者ブログより)

 国産の高速リモートデスクトップ接続ツール 「Brynhildr 3」 (ブリュンヒルデ)の最新版v3.7.0が、9月7日に公開された。本バージョンの目玉は、新しい映像圧縮コーデック 「Vritra Mk4」 (ヴリトラ マークフォー)の搭載だ。

 「Vritra」は、「Brynhildr 3」のリモートデスクトップ映像を圧縮するエンジン。最新版の「Mk4」は、従来の「Mk3」と比べフレームレート(FPS)が最大で20%ほど向上。とくに画面の動きが少ない場面での圧縮率が改善され、通信量を最大で1/100程度まで抑えられるようになったという。作者の金子雄一氏は、「速度と圧縮率が歴代最高になりました」と自信を見せる。

 ただし、通信量の削減効果は画質の設定に左右される。画質(最大で「7」)を上げるほど効果が高くなるが、通常の画質「4」では1/10程度にとどまる。また、画面に動きがある場合は従来とほとんど変わらない。

 「Vritra Mk4」はもともと、クラウド型の新リモートデスクトップ「Avalon remote」向けに通信量を抑えることを目的として研究開発が進められていたが、最適化を進めるうちに速度の向上という“思わぬ副産物”が得られたとのこと。「Avalon remote」と「Brynhildr 3」は同じコアエンジンを使っていることから、まずは「Brynhildr 3」へ先行して実装された。「Avalon remote」にも、近日公開予定のv0.8.12で搭載される予定だ。

 そのほか、v3.7.0ではクライアントモードで[Ctrl]+[Alt]+[Shift]+[F4]を押すとウィンドウを閉じられるようになった。軽微な最適化も実施されている。

 「Brynhildr 3」は、他のWindowsデバイスを手元のPCで閲覧・遠隔操作するためのツール。画面や音声の転送以外にも暗号化通信、パスワード認証、マルチモニター機能、クリップボード共有機能(テキストのみ)、ファイル転送、Webブラウザーからのアクセス、ゲームパッド対応「Wake-on-LAN」といった機能を備える。国産の安心感も魅力の一つだ。対応OSはWindows 10/11。Webブラウザー接続は「Microsoft Edge」、「Google Chrome」、「Firefox」、「Safari」、「Opera」で利用できる。

 現在、公式サイト「vritra.remotedesktop.jp」や窓の杜ライブラリからダウンロード可能。個人利用は無償だが広告が表示され、非表示にするには有償ライセンスが必要となる。法人での利用にも有償ライセンスが必要で、価格は1端末あたり年額1,500円(税別)、無期限ライセンスは1端末あたり9,000円(税別)。

ソフトウェア情報

「Brynhildr 3」
【著作権者】
(株)ランスロット
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(広告付き、法人利用は有償)
【バージョン】
3.7.0(26/09/07)