NEWS(09/10/26 16:24)
DirectX 11に対応した3Dベンチマークソフト「Unigine Heaven Benchmark」が公開
環境の変化を物理演算でリアルタイムシミュレート、テッセレーションも体験可能
ロシアのリアルタイム3Dエンジン開発会社Unigine Corp.は22日(現地時間)、DirectX 11に対応した3Dベンチマークソフト「Unigine Heaven Benchmark」v1.0を公開した。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vista/7で動作を確認した。現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトの特長は、従来のDirectX 9/10に加えDirectX 11にも対応すること。DirectX 11はWindows Vista/7で利用でき、少ない数のポリゴンから平面分割で多数のポリゴンで構成されたディテールの細かな3Dオブジェクトを生成する“テッセレーション”技術をはじめ、Shader Model 5.0によるより高度なアンチエイリアス処理や、GPUによる物理演算といった新しい技術をサポートする。
本ソフトによるベンチマークでは、環境の変化をリアルタイムかつ物理法則に忠実にシミュレートしており、たとえば積乱雲なども物理演算によりリアルタイムで生成されているという。また、“Screen Space Ambient Occlusion(SSAO)”技術にも対応。光源から直接照射された光を遮った際にできるくっきりとした陰影だけでなく、さまざまな物体からの反射で生まれる二次的な光“環境光”による、柔らかくより自然な影をも再現する。そのほか、1個のグラフィックスチップで多数の画面を同時に表示するATIの新技術“ATI Eyefinity”をサポートする。
ハードウェアの能力を測るベンチマークモードのほか、画面内を自由に歩き回ったり、カメラの視点を変更できるモードも用意されている。最新ハードウェアの能力を測るだけでなく、リアルタイムで描画される美しい風景の中を自由に散策するのも楽しい。
なお、本ソフトは256MBのビデオメモリを搭載したATI Radeon HD 2000シリーズまたはNVIDIA GeForce 7000シリーズ以降のGPUが必要で、同社ではNVIDIA GeForce 8800またはATI Radeon HD 4800シリーズの利用を推奨している。さらに、テッセレーション機能の実行にはDirectX 11対応のGPUが必要。
- 【著作権者】
- Unigine Corp.
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows Vista/7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0(09/10/22)