NEWS(09/11/26 12:51)
フェンリル、Gmail風のファイル管理ソフト「FenrirFS」を公開
ラベルやアーカイブといった機能で大量のファイルを効率よく管理
フェンリル(株)は26日、ファイル管理ソフト「FenrirFS」v1.0.0を公開した。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
「FenrirFS」は、データベースエンジン「SQLite」を利用したファイル管理ソフト。ラベル、アーカイブ、自動振り分け、スマートフォルダ、スター、コメントといった、ファイラーとしては一風変わった機能を活用することで、大量のファイルを効率よく管理できるのが特長。
エクスプローラを代表とする一般的なファイラーとの大きな違いは、ファイルを階層構造のフォルダで管理する必要がない点だ。本ソフトでは、主にラベルを利用してファイルを管理する。ラベルといえば“Gmail”でのメール管理の特長的な機能の1つで、本ソフトはまさにGmailと同じような操作感覚でファイルを管理できるというわけだ。
本ソフトでファイルを管理するには、既存のファイルを画面上へドラッグ&ドロップするだけ。すると“作業用トレイ”へファイルが登録されるので、必要に応じてラベルなどを付加すればよい。
Gmailで便利な“アーカイブ”と同等の機能を備えているのも特長で、たとえば作業が終了したファイルをアーカイブ化しておけば、“作業用トレイ”には現在進行中のファイルのみを表示できるようになる。アーカイブ機能を活用することで、終了済みのファイルのせいで管理が煩雑になる心配がなくなる。
またスマートフォルダを利用すれば、特定の条件に一致するファイルのみをリストアップすることが可能。条件の設定にはSQLの“WHERE句”を記述する必要があるため少々ハードルが高いが、標準で“ドキュメント”“ピクチャ”“ミュージック”“今日使ったファイル”などの項目が用意されているので、これらの記述内容を参考にすれば独自のスマートフォルダを作成するのも難しくはないだろう。
自動振り分け機能では、あらかじめファイル名や拡張子などを条件に設定しておくことで、登録したファイルに対して自動でラベルを付加したりアーカイブ化させることができる。そのほか、Gmailユーザーにはお馴染みのスター機能も備える。ファイル名の左横にある星型アイコンをクリックすることで、ラベルとは別のマークを付加させることができ、スターをつけたファイルをリストアップすることができる。緊急案件のファイルのみにスターをつけるなど、ラベルと使い分けると効果的だ。
なお、本ソフトは登録したファイルの実体をプロファイルフォルダ以下のフォルダ内へコピーまたは移動する仕組みとなっている。標準では、登録するファイルがプロファイルフォルダと同一ドライブの場合は移動、別ドライブの場合はコピーとなる。環境設定により、コピー・移動の処理方法を変更することも可能。
- 【著作権者】
- フェンリル(株)
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.0(09/11/26)