NEWS(10/02/08 12:38)
ジャストシステム、日文・英文双方の変換機能を強化した「ATOK 2010」体験版公開
英文の推測変換機能や日本語変換の文脈処理能力が向上、ニコニコ動画向け強化版も
(株)ジャストシステムは5日、高い変換効率やさまざまな入力・校正支援機能が特長の定番日本語入力システム「ATOK」の最新版となる「ATOK 2010」を発売すると同時に、体験版を公開した。
「ATOK 2010」の主な変更点は、Windows 7へ正式に対応したこと。また、ATOKの変換エンジン“ATOKハイブリッドコア”にも磨きがかかっている。従来の伝統的なアルゴリズムに加えて、自然言語処理の研究成果を盛り込んでおり、テキストの統計処理・分析能力や文脈処理能力が強化された結果、同音語の変換精度などがさらに向上している。
さらに入力支援機能として、英単語綴りで入力してしまったカタカナ語を、正しく変換する機能を搭載。たとえば、“いんたrねt”と誤入力してしまっても、“インターネット”へ変換可能。校正支援機能では、“再び再会する”“あらかじめ予約しておく”といった重ね言葉を指摘する機能が追加された。
一方、「ATOK 2009」で搭載された英語入力支援機能“ATOK 4E”では、新たに日本語と同様の推測変換機能を追加。最初の数文字を入力するだけで、入力する英単語がどんどん絞り込まれていくので、より少ない打鍵数ですばやく英文を入力していける。辞書データと予測アルゴリズムも見直されており、より実用性の高い変換候補が提示可能になった。
本ソフトはWindows XP/Vista/7および同64bit版に対応しており、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。30日間無償で試用可能で、試用後は「ATOK for Windows 月額版」または「ATOK for Windows スターターパック 1Year版」を購入すると引き続き利用可能。価格は「ATOK for Windows 月額版」が月額300円(税込み)、「ATOK for Windows スターターパック 1Year版」が同社の直販サイト“Just MyShop”でのダウンロード販売で3,360円(税込み)など。なお、すでに月額版などを利用している場合は、自動で「ATOK 2010」相当へアップデートされる。
そのほか、推測変換機能を動画共有サービス“ニコニコ動画”向けに強化した「ニコニコ日本語入力 powered by ATOK」も、同日公開された。こちらは“ニコニコ動画”でよく使われる“ゆっくりしていってね!!!”“みwなwぎwっwてwきwたwww”などといった用語を変換辞書や省入力データとして収録しているほか、試用期間が通常の体験版よりも長い90日間となっている。
- 【著作権者】
- (株)ジャストシステム
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/XP x64/Vista x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 300円(月額使用料、税込み、そのほかダウンロード版 6,615円(税込み)など)
- 【バージョン】
- 23.0.1.0(10/02/05)