NEWS(11/02/02 16:58)
グラフ作成機能などが強化された「OpenOffice.org」v3.3.0の日本語版が公開
グラフ上へ四角形や円、フキダシといった図形を簡単に描画できるように
OpenOffice.org日本語プロジェクトは2日、オフィス統合環境「OpenOffice.org」の最新版v3.3.0の日本語版を公開した。最新版の主な変更点は、表計算ソフト「Calc」のグラフ作成機能が強化されたこと。
具体的には、グラフ上へ簡単に図形を描画できるようになった。グラフを選択するとステータスバーの上に図形描画用のツールバーが表れ、四角形や円、直線、自由線、テキスト、フローチャート用の記号、フキダシといった図形をドラッグで描画可能。また、グラフのX/Y軸に表示する項目名をグループ化してグラフへ表示できるようになった。たとえば、12カ月を年でグループ化して項目名に表示することが可能。
さらに、「Calc」で最大1,048,576行のデータを扱えるようになった。そのほか、CSVファイルをインポートする際のダイアログに、引用符で囲まれた値を常にテキストとして読み込む“フィールドをテキストとして引用する”オプションと、日付や時刻といった特殊なフォーマットを自動で検知する“特殊数値を検出”オプションが追加された。
そのほか「Calc」では、“ピボットテーブル”とも呼ばれる“データパイロット”機能で作成した表の項目名に、値の表示・非表示を切り替えたり、ソートできるプルダウンメニューが追加されるようになった。また、シートのタブに色をつけられるようになっている。
プレゼンテーションソフト「Impress」では、スライドショーのレイアウトを指定すると各要素の中央に、クリックで表・グラフ・画像・動画を挿入できるボタンが表示されるようになった。これまではレイアウトによって挿入できる要素の種類が決められていたが、ボタンで種類を選択できるようになったことでより柔軟にスライドショーを作成できるだろう。
また「OpenOffice.org」全体の変更点として、各ソフトのツールバーに開いている文書をテキスト検索できる検索欄が追加された。さらに、印刷ダイアログが刷新されて印刷プレビューを表示できるようになったほか、印刷時に追加する情報などを設定できるようになった。
このほかにも多数の機能向上・不具合修正が施されているほか、細工されたPowerPoint文書の処理でリモートから任意のコードを実行されてしまう可能性がある脆弱性など9件の脆弱性も修正されている。
「OpenOffice.org」は、Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
- 【著作権者】
- Oracle and/or its affiliates
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.3.0(11/02/02)