NEWS(11/10/20 16:23)
レタッチソフト「RealWorld Paint」がレイヤーつきPSDファイルの読み込みに対応
斜めから撮影した対象を遠近法によるゆがみを除去して切り抜くツールも
「Photoshop」のフィルタープラグインが利用できるフリーの多機能フォトレタッチソフト「RealWorld Paint」の最新版v2011.1が、9日に公開された。最新版の主な変更点は、「Photoshop」などで作成したPSDファイルを、レイヤー情報を保持したまま開けるようになったこと。
これまでもPSDファイルを開くことは可能だったが、レイヤーが統合された状態で開かれる仕様になっていた。編集部で試用したところ、「Adobe Photoshop Elements」で作成したレイヤーを含むPSDファイルを「RealWorld Paint」で開き、レイヤーが再現されることを確認した。ただし、文字レイヤーは通常のレイヤーとして開かれ、テキストの編集はできない模様。
また、アニメーションGIFを作成する機能も追加された。アニメーションGIFの作成機能は[作成]メニューの[アニメーションの作成]項目を選ぶことで実行可能で、1フレームずつ絵を描き、フレームが切り替わるタイミングを設定してアニメーションGIFを作成可能。
さらに、“トリミング”ツールが追加された。“トリミング”ツールでは任意の矩形範囲を切り抜けるほか、右サイドバーの“描画ツール”領域にある“アスペクト比”プルダウンリストで選択した縦横比に固定して矩形範囲を切り抜ける。また、ラジオボタンで“タイル切り出し”を選択すると16×16ピクセル単位で矩形範囲が選択されるようになり、JPEG画像を劣化させずに切り抜くことが可能。また、ラジオボタンで“遠近法除去”を選択すると斜めから撮影したため台形として写っている長方形の対象を、遠近感によるゆがみを除去して長方形に戻して切り抜ける。
そのほか、一般的にコピースタンプとも呼ばれる“複製を作成”ブラシや、“赤目補正”ブラシが追加された。
本ソフトは、Windows 2000/XP/Vista/7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、本ソフトはデフォルトのユーザーインターフェイスが英語だが、起動時の画面や設定ダイアログから日本語化することが可能。
- 【著作権者】
- Vlastimil Miler 氏、Jan Miler 氏
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 2011.1(11/10/09)