NEWS(11/11/07 16:20)

Microsoft、「Kinect for Windows SDK」のBeta 2を公開

来年初めの正式公開を控え、開発者向け公式サイトが新たに開設

「Kinect for Windows SDK」v1.0 Beta 2「Kinect for Windows SDK」v1.0 Beta 2

開発者向け公式サイト“Microsoft Kinect SDK for Developers”開発者向け公式サイト“Microsoft Kinect SDK for Developers”

 米Microsoft Corporationは4日(現地時間)、同社製のゲーム機“Xbox 360”向けNUIコントローラー“Kinect”をWindows PCで利用するためのソフトウェア開発キットの最新ベータ版「Kinect for Windows SDK」v1.0 Beta 2を公開した。

 “Kinect”とは、カメラ・深度センサー・マルチアレイマイクなどを駆使してプレイヤーの体の動きや声を読み取り、ゲーム機の操作に反映させる“NUI(Natural User Interface)”タイプのゲームコントローラーで、今月で発売1周年を迎える。

 「Kinect for Windows SDK」は、その“Kinect”をWindowsで利用するためのドライバーや、アプリケーションから操作するためのライブラリ、開発者用のドキュメントやサンプルなどをひとまとめにしたもの。正式版の公開は2012年初めが予定されており、それに先立ち開発者向けの公式サイト“Microsoft Kinect SDK for Developers”が新たに開設されている。

 Beta 2では、スケルトンの追跡処理が大幅に改善された。スケルトンをより正確かつ高速に認識可能になっただけでなく、追跡処理がマルチスレッド化されたことにより、マルチコアCPUをより効率的に活用できるようになっている。また、“Kinect”を2つ利用している場合でも、開発者側でどちらの“Kinect”によって追跡されているスケルトンかを識別可能になった。

 そのほか、デバイスの電源ON/OFFやPCへの接続・切断を検知できるAPIの追加、64bitネイティブなアプリケーションのビルドのサポート、「Windows Developer Preview(Windows 8)」への対応などといった変更も施されている。

 「Kinect for Windows SDK」ベータ版は、Windows 7および同64bit版に対応するフリーソフトで、動作には、.NET Framework 4、DirectX 9以降に対応するビデオカード、2.66GHz以上のデュアルコアCPU、2GB以上のメモリ(4GBを推奨)などが必要。商用アプリケーションの開発に利用するのは認められていないので注意してほしい。

【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 7/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト(非商用利用のみ)
【バージョン】
Beta 2 1.0.0.45(11/11/01)

(柳 英俊)