NEWS(12/06/08 18:00)
「WebMatrix 2」がリリース候補版に、“Node.js”サポートや“Azure”連携を追加
モバイル開発にも対応。Windows Phone/iPhone/iPadエミュレーターが提供される
米Microsoft Corporationは8日(日本時間)、Webサイトの構築・テスト・展開が可能な開発環境「WebMatrix」の次期バージョン「WebMatrix 2」のリリース候補(RC)版を公開した。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。
「WebMatrix」は、ライブラリ・コンポーネント・フレームワークおよびアプリケーションの導入・開発・テスト・配置までを一括して行えるWeb開発環境。その第2世代にあたる「WebMatrix 2」では、コード補完をはじめとする生産性を高める機能が多数追加されており、昨年9月からベータテストが行われていた。
本リリース候補版では、これまでも対応していた“ASP.NET”“PHP”に加え、新たに最近話題のサーバーサイドJavaScript実行環境“Node.js”へ対応。“CoffeeScript”で記述することも可能だ。テンプレートも拡充されており、新たに“HTML5”“PHP”“Node.js”を利用したもの(英語版のみ)が追加されているほか、コード補完機能も利用できる。
さらに、“Windows Azure”のWeb サイト機能との連携機能が追加された。アプリギャラリーで選択できるオープンソースWebアプリのうち、“Windows Azure”のアイコンがついた“WordPress”“DotNetNuke”“Joomla!”“Orchard CMS”は、「WebMatrix 2」から直接“Windows Azure”へデプロイ可能。
そのほかにも、Webサイト・Webアプリケーションの開発環境としての機能も大幅に強化されている。たとえばソースコードの補完機能では、新たに“LESS”“Sass”“jQuery Mobile”といったWeb開発で人気のあるフレームワークをサポート。“WordPress”などWebアプリケーション固有の関数を補完する機能も健在で、本リリース候補版では、Webアプリケーションのコア機能を保護するため、重要なフォルダ・ファイルに書き込みのロックをかける機能が追加されている。本機能は、「WebMatrix 2」でインストール可能なオープンソースアプリケーションの多くで利用可能だ。
また、各種モバイル端末に最適化したWebサイトを開発するための支援機能も充実。本リリース候補版では、Windows Phone/iPhone/iPadのエミュレーターが拡張機能として提供されており、必要に応じてダウンロード・インストール・Webサイトのプレビューが行える。
- 【著作権者】
- Microsoft Corporarion
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.0 Release Candidate(12/06/08)