NEWS(12/06/11 13:39)
「Adobe Flash Player 11.3」「Adobe AIR 3.3」が正式版に
「Firefox」でも“保護モード”が利用可能に。全7件の“Critical”な脆弱性も修正
米Adobe Systems Incorporatedは8日(現地時間)、「Adobe Flash Player 11.3」および「Adobe AIR 3.3」を正式公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。なお、本バージョンより「Adobe Flash Player」のインストーラーが32bit/64bit版の両方がひとまとめにされた“ユニバーサルインストーラー”になっている。
「Adobe Flash Player 11.3」では、プラグインをサンドボックスで動作させる“保護モード(Protect Mode)”機能が、「Firefox」v4.0以降に対応した。Flashコンテンツを媒介とした攻撃の軽減が期待できる。ただし、対応OSはWindows Vista/7のみとなっており、Windows XPには対応しないので注意。
そのほかの変更点は、フルスクリーンにおけるキー入力モードの追加、高音質なストリーミング音声の低レイテンシ再生を実現する“NetStream.useJitterBuffer”APIの搭載、3DグラフィックスAPI“Stage3D”におけるテクスチャストリーミングのサポートなど。また、Mac OS X版でも自動更新がサポートされたのも大きな改善点と言えるだろう。
一方、「Adobe AIR 3.3」の変更点はモバイル端末向けの機能改善がメイン。iOS版ではiOSシミュレーターを利用したデバッグやUSBデバッグへの対応、iPadのRetinaディスプレイのサポート、Android版ではスタイラスのサポートなどが含まれている。
なお、本バージョンでは全7件の脆弱性も修正されているので注意。深刻度は同社基準で4段階中最高の“Critical”で、更新プログラムの適用優先度はWindows/Mac OS X版の「Adobe Flash Player」の場合で“2”(そのほかは“3”)。適用優先度“2”は脆弱性を悪用した攻撃が見つかっておらず、30日以内ほどの期間内に更新プログラムを適用することが推奨されていることを意味する。自動更新機能を有効にしていない場合は、最新版へのアップデートを怠らないようにしたい。
「Adobe Flash Player」Windows版
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 11.3.300.257(12/06/08)
「Adobe AIR」
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.3.0.3610(12/06/08)