ニュース

マグノリア、強すぎる故に最後の製品となる将棋ソフト「BONANZA THE FINAL」

2013年のコンピュータ将棋世界大会で優勝したソフトをさらに進化

「BONANZA THE FINAL」

 (株)マグノリアは、コンピュータ将棋世界大会でたびたび優勝し、プロの棋士と対戦したこともある将棋ソフト“Bonanza”シリーズの有償版「BONANZA THE FINAL 優勝記念版」のダウンロード販売を開始した。同社によると、同社が発売するフルプライス(高価格帯)の将棋ソフトとしては最後のソフトになる見込みだという。

 同社は将棋ソフトの新製品発売を終了する理由を、将棋ソフトが強くなりすぎたため勝てるプレイヤーが少なくなり、市場が急速に縮小しているためと説明している。

 “Bonanza”シリーズは、2006年の世界コンピュータ将棋選手権で初出場・初優勝を果たしたほか、2007年には渡辺明竜王と対戦して敗退するも、2010年には4種類のソフトの合議制ソフト「あから2010」の一部として清水市代女流王将と対局し勝利するなど、数々の実績を残している将棋ソフト。さらに、2013年のコンピュータ将棋世界大会では2度目の優勝を果たしており、「BONANZA THE FINAL 優勝記念版」はその大会参加ソフトをさらに進化させているとのこと。

 なお、“Bonanza”の思考エンジンは今後も進化を続ける予定で、今後も無償で思考エンジンをアップデートする予定であるとのこと。

 「BONANZA THE FINAL 優勝記念版」の価格は8,800円(定価、税込み)。7月26日にはパッケージ版も発売される予定。

(長谷川 正太郎)