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Mozilla、「Firefox 26」を正式リリース

画像を含むページの表示速度向上やセキュリティの強化など

「Firefox」v26.0

 Mozillaは10日、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版「Firefox 26」を正式公開した。64bit版を含むWindows XP/Server 2003/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1でも動作を確認した。現在、Mozillaの公式サイトからダウンロード可能。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。

 「Firefox 26」は、画面に表示されていない画像のデコードを遅らせることにより表示速度の向上を実現している。画像一覧ページなど、画像を多く含むページでパフォーマンス改善が体感できるだろう。また、JPEGファイル単体を表示する際に、画像に含まれるEXIFデータを参照して縦横が決定されるようになっている。

 また、インストールディレクトリに対する書き込み権限がなくても「Firefox」が更新できるようになった。この機能を利用するには、「Firefox」などの自動更新を管理するWindows サービス「Mozilla Maintenance Service」が必要となる。一般的な構成であれば有効化されているはずなので、ユーザー側での設定は不要。

 そのほかにも、Windows XP環境でMP3の再生がサポートされた。これによりすべてのバージョンのWindowsでプラグインなしにMP3が再生できるようになる。

すべてのJavaプラグインの起動にユーザーによるクリック操作が必要に

 一方、セキュリティ面ではすべてのJavaプラグインの起動にユーザーによるクリック操作が必要になった。それ以外のプラグインは依然、“プラグイン マネージャー”画面で[常に有効化する]オプションを有効にし、クリック操作なしに起動することが可能。

 脆弱性の修正は14件で、深刻度の内訳はMozilla基準で4段階中最も高い“最高”が5件、2番目に高い“高”が3件、3番目に高い“中”が3件、もっとも低い“低”が3件となっている。このなかには、フランスの認証局ANSSIが誤発行したGoogleドメインの証明書の無効化などの処置も含まれている。

ソフトウェア情報

「Firefox」Windows向け安定版
【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/7/8(64bit版を含む)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
26.0(13/12/10)

(柳 英俊)