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高機能タスクマネージャー「Process Explorer」が“VirusTotal”との連携に対応

動作中のプロセスが安全かどうか手軽にチェックできる

「Process Explorer」v16.0

 米Microsoft Corporationは29日(現地時間)、高機能なタスクマネージャー「Process Explorer」の最新版v16.0を公開した。Windows XP以降のクライアントOSおよびWindows Server 2003以降のサーバーOS(IA64版を含む)に対応するフリーソフトで、現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。

 「Process Explorer」は、システムで実行されているプログラムとその状態を調べるツールで、Microsoftの一部門である“Windows Sysinternals”によって開発が進められている。「タスク マネージャー」よりも詳しくプロセスの情報が取得できるので、システムやアプリケーションのトラブルシューティングに役立つ。

 メジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、“VirusTotal”チームとのコラボレーションにより、“VirusTotal”との連携が可能となった。“VirusTotal”は複数のウイルス対策エンジンを用いてファイルの安全性をチェックできるオンラインサービス。システムで動作中のプロセスが安全かどうかをチェックするのに役立つだろう。“Windows Sysinternals”製品の中では「Sigcheck」がすでに“VirusTotal”との連携に対応している。

[Check VirusTotal]メニューを選択

 “VirusTotal”との連携を有効化するには、プロセスツリーで任意のプロセスを右クリックして[Check VirusTotal]項目を選択しよう。すると、“VirusTotal”の利用規約ページと機能を説明するダイアログが表示され、連携機能が有効化される。連携機能が有効になると、プロセスツリーに“VirusTotal”というカラムが追加され、“VirusTotal”によるチェックの結果が表示される。これはハイパーリンクになっており、クリックすれば“VirusTotal”のレポートページがブラウザーで表示される。

 また、本機能はプロセスのプロパティ画面からも利用可能。[Image]タブの下部にある[Submit]ボタンを押せば、当該プロセスのイメージのハッシュ値が“VirusTotal”へ送信され、テキストボックスに結果が表示される。

連携機能を有効化するとプロセスツリーに“VirusTotal”カラムが追加され、スキャン結果が表示される
プロパティ画面からも“VirusTotal”連携が利用可能

ソフトウェア情報

「Process Explorer」
【著作権者】
Mark Russinovich 氏
【対応OS】
Windows XP以降(IA64版を含む)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
16.0(14/01/29)

(柳 英俊)