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RealNetworks、動画専門クラウドストレージと連携できる「RealPlayer Cloud」を公開

昨年12月に明らかにされた脆弱性も修正

「RealPlayer Cloud for Windows」v17.0.9.17

 米RealNetworks, Inc.は16日、メディアプレイヤー「RealPlayer Cloud for Windows」v17.0.9.17を公開した。Windows 7/8に対応するフリーソフトで、同社のWebサイトからダウンロードできる。

 「RealPlayer」は、1995年にリリースされた老舗のメディアプレイヤー。リリースされた当初は音楽を再生するためのソフトだったが、動画の再生やダウンロード、フォーマット変換、編集といった機能を追加しながらバージョンを重ねてきた。なお、動画の変換や編集といった機能を利用するには、「QuickTime」のインストールが必要。

 メジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、同社が運営する動画専門のクラウドストレージ“RealPlayer Cloud”との連携機能が追加された。“RealPlayer Cloud”はユーザー登録を行うことで、2GBが無償で利用可能。動画をクラウドで一元管理したり、デバイスや回線の状態に応じた品質で動画をストリーミングで楽しんだり、Wi-Fiネットワークを介してさまざまなデバイスで動画を同期することができる。

 もちろん、これまで提供されていた機能を利用することも可能。有償の“RealPlayer Cloud プレミアムプラン”(月額499円より)を購入すればクラウドストレージの容量が増やせるほか、DVDへの書き込みやデジタル録音などといった上位機能や、動画変換および転送の高速化、追加の対応フォーマットといった恩恵を受けることができる。

 なお、昨年12月に明らかにされた脆弱性(CVE-2013-6877、CVE-2013-7260)の修正も含まれているので注意。脆弱性の内容は、RMP形式のファイルを処理する際、“TRACKID”要素に長い文字列が含まれているとヒープベースのバッファオーバーフローが発生するというもので、最悪の場合、リモートから任意のコードが実行されてしまう恐れがあるという。v17.0.4.61(日本向けには未リリース)より前のバージョンがこの脆弱性の影響を受ける。

 「RealPlayer Cloud」ではWindows XP/Vistaのサポートが打ち切られており、当該OSのユーザーは「RealPlayer」v16.0.3.51を利用するように案内されているが、前述の脆弱性への対応は行われていないようだ。

ソフトウェア情報

「RealPlayer Cloud for Windows」
【著作権者】
RealNetworks, Inc.
【対応OS】
Windows 7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
17.0.9.17(14/04/16)

(柳 英俊)