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「Firefox」向けの定番Web開発拡張機能「Firebug 2.0」が安定版に

デバッグエンジンを刷新。構文色分けや入力補完、“Pretty Print”などの新機能を搭載

「Firebug」v2.0

 「Firefox」向け拡張機能「Firebug」の最新版v2.0が10日、安定版として公開された。現在、本拡張機能の公式サイトからダウンロード可能。

 「Firebug」は、閲覧中のWebページのHTML、CSS、JavaScript、通信などをリアルタイムに編集、デバッグ、監視できる拡張機能。Web開発者向けの定番拡張機能として愛されてきたが、「Firefox」本体のWeb開発者ツールが充実してきたため、最近は若干存在感が薄れた感がある。しかし、“Firebug Extensions”で機能を拡張したり、特定の用途に特化できる点など、「Firefox」のWeb開発ツールに対するアドバンテージは少なくない。

 「Firebug 2.0」では「Firefox」の古いデバッグエンジンである「JSD1」への依存性を排除し、「JSD2」と呼ばれる新しいデバッグエンジンが組み込まれた。これにより多くの不具合が修正され、さまざまな新しい機能が利用できるようになった。

 たとえば、JavaScriptのシンタックスハイライト(構文色分け)と入力補完に対応。ミニファイ(空白や改行を取り除くなどしてコードを短くすること)されたJavaScriptコードを整形して読みやすく表示する“Pretty Print”機能も搭載された。また、「EventBug」拡張機能が「Firebug」本体に統合。指定した要素に関連するイベントハンドラが“イベント”パネルで簡単に把握できるようになった。そのほかにも、HTMLの要素を正規表現やセレクタ表現で検索できるようになるなど、改善は多岐にわたる。

JavaScriptの入力補完に対応
シンタックスハイライトやミニファイされたコードの“Pretty Print”も可能に

 さらに、機能追加で複雑になりがちだったユーザーインターフェイスも整理され、これまでよりも直感的に使えるようになった。ローカライズは35の言語で行われており、それには日本語も含まれている。

ソフトウェア情報

「Firebug」
【著作権者】
Joe Hewitt 氏、Jan Odvarko 氏、robcee 氏、FirebugWorkingGroup
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
2.0(14/06/10)

(柳 英俊)